国民的芸術家たちの珠玉作品を収蔵するアテネウム国立美術館

アテネウム

駅舎そばの一等地に鎮座する、存在感のあるフィンランド屈指の美術館

スウェーデン劇場からストックマン方向にしばし北上し、すぐ先方にヘルシンキ中央駅舎が見えるカイヴォ通り(Kaivokatu)を右折して少し歩くと、駅舎の斜め向かいにアテネウム国立美術館(Ateneumin taidemuseo)の荘厳な建物が現れます。ここはフィンランド随一の由緒ある国立美術館で、ガッレン・カッレラやエーロ・ヤルネフェルトといった国民的芸術家たちの代表作品がずらりと収蔵されています。フィンランドの王道芸術文化に触れたい人は必見ですね。

館内はかなり広く、常設展だけでも見応えのある作品が多数あるので、鑑賞には時間の余裕を見ておくことをおすすめします。ちなみに美しいシンメトリーの建築は、1887年に建造されたネオ・ルネッサンス様式のもの。正面玄関の上部の壁には、歴史に名を刻む偉大なる芸術家ドナト・ブラマンテ、ラファエロ・サンティ、ペイディアスの3人の胸像が埋め込まれているのにも注目です。

<DATA>
■Ateneumin Taidemuseo(アテネウミン・タイデムセオ)
住所:Kaivokatu 2, 00100 Helsinki
TEL:+358 9 6122 5510
アクセス:ヘルシンキ中央駅正面口すぐ
開館時間:火・金曜10:00~18:00、水・木曜10:00~20:00、土・日曜11:00~17:00
休館日:月曜日
入場料:10~12ユーロ(18歳以下無料) ※時期によって入場料の変動あり

お芝居好きが足繁く通う、きらびやかなフィンランド国立劇場

国民劇場

駅すぐそばの立派な石造りの建物のなかには、こんなに豪華絢爛な舞台と客席が

バスターミナルを挟んでアテネウム国立美術館の北側に鎮座する石造りのお城のような建物が、フィンランド国立劇場(Suomen Kansallusteatteri)。1872年に、フィンランド語での上演がなされる国内最古の劇場として今とは別の場所に創建され、当初は国内人気作家たちの作品をベースにしたお芝居を始め、オペラもここで上演されていたとか。

国立劇場外観

まるで中世のお城のような外観

1902年に駅そばという現在の好立地に移されることになり、オンニ・タルャンネという建築家によって、当時流行していたナショナル・ロマン主義建築に仕上げられました。あたかも中世フィンランドの城や要塞を思わせる重厚な造りの外観が特徴で、建物の正面には、国民的作家として名を知られるアレクシ・キヴィ(Aleksi Kivi 1834-1872)の巨大な記念碑がそびえ立っています。

1950年代には裏手に小劇場も増設され、現在ではモダンな作品から子供たちを対象にした作品まで、さまざまなジャンルの演劇芸術(※上演言語はフィンランド語)をここで鑑賞することができます。

アクセス:ヘルシンキ中央駅東側出口すぐ
※フィンランド国立劇場の公式サイト・チケット案内はこちら

フィンランド現代アートシーンの発信地、現代美術館キアズマ

キアズマ

イモ虫がぎゅっとカーブを描いて動き出しているかのようなユニークな建物は、アメリカの世界的建築家スティーヴン・ホールのデザイン

駅前からふたたびマンネルヘイム通りへ。中央郵便局裏手の交差点に立つマンネルヘイム像のそばに位置するのが、「キアズマ」の名で呼ばれるヘルシンキ随一の現代美術館(Nykytaiteen Museo Kiasma)。

キアズマ内観

建物の形状に沿ってカーブを描くスロープが、展示室へと導く

国立美術館の1つであるキアズマは、1998年にこの地にオープン。建物自体が地を這って前進しているようにも見える、大きくカーブを描いたユニークな建築を設計したのは、アメリカ人建築家スティーヴン・ホール。国内建築家のデザインした建築群が目立つヘルシンキ市内においては異例とも見られる、国外デザイナーに委ねられた現代建築です。

館内は、展示室へと続くゆるやかなスロープが印象的。1階にあるカフェやミュージアムショップは、展示室の鑑賞客でなくとも気軽に立ち寄ることができます。企画展は約半年ごとに入れ替えられ、国内だけでなく国外アーティストのインパクトある作品も積極的に紹介しています。

<DATA>
Nykytaiteen museo Kiasma(ヌュクタイテーン・ムセオ・キアズマ)
住所:Mannerheiminaukio 2, 00100 Helsinki
TEL:+358 9 1733 6501
アクセス:ヘルシンキ中央駅より徒歩3分
開館時間:火曜10:00~17:00、水~金曜10:00~20:30、土曜10:00~18:00、日曜10:00~17:00
休館日:月曜日
入場料:10ユーロ(18歳以下無料) ※毎月第1金曜の17:00以降は入場無料

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