フィンランド/ヘルシンキの観光・お土産

文化&アート施設の宝庫、マンネルヘイム通り

マンネルヘイム通り(Mannerheimintie)は、国会議事堂や国内随一の百貨店などが建ち並ぶ、ヘルシンキ中心街の目抜き通りのひとつ。実はその通り沿いには、フィンランドの芸術・学術文化を支える由緒ある博物館や美術館・音楽ホール・かつてのオリンピック会場などが密集しているのです!トーロ湾沿いの緑地公園帯にも接していて散策が楽しい大通りを歩きながら、フィンランド屈指のアート・文化施設巡りに繰り出してみませんか?

こばやし あやな

執筆者:こばやし あやな

フィンランドガイド

マンネルヘイム通りは、絶好の「文化&アート」探訪コース

マンネルヘイム通り

マンネルヘイム通りは、街の主要施設が建ち並ぶ目抜き通りだけあって、トラムやバスの多くのラインが常に行き交っている。奥手に見える尖塔の建物は国立博物館

マンネルヘイム像

現代美術館キアズマ前で存在感を放つ、通りの名のシンボル・マンネルヘイム元帥の銅像

マンネルヘイム通り(Mannerheimintie)は、ヘルシンキ中心街をおよそ南北に貫く目抜き通り。南端のエロッタヤ(Erottaja)地区から郊外の住宅街へと全長5.5キロに及ぶ大通りで、歩道・自転車道・車道いずれも道幅が広く、さらにその狭間をトラムがひっきりなしに行き交っています。

通りの名前になっているマンネルヘイムとは、世界大戦や内戦で国内が混沌としていた20世紀前半から半ばにかけて、フィンランド軍の最高指揮官として数々の戦争を指揮し、一時期大統領にも就任した英雄的軍人の名前。現代美術館キアズマ前の広場には、彼の功績をたたえた立派な乗馬像が、中心街を見渡すようにそびえたっています。 

国会議事堂

端正なギリシャ風建築の国会議事堂。正面階段や芝生では、時おり一般市民が堂々とくつろぐ姿も見られる

緑豊かなエスプラナディ通りの西端から直行するように北に伸びる、マンネルヘイム通り沿いには、フィンランド随一の百貨店ストックマンや中央郵便局、そして端麗な新古典主義建築の国会議事堂など、街や国を動かす要所が建ち並んでいます。

いっぽうで、ヘルシンキ中央駅の北側にたたずむヘルシンキ市民の憩いの場であるトーロ湾の西岸とも接しており、首都のど真ん中の大通りでありながら、美しい水辺の風景が楽しめる緑道のプロムナードにも立ち寄りつつのんびりと散策を楽しめるのも、通りの魅力のひとつといえるでしょう。

音楽ホール

2011年にオープンしたヘルシンキ音楽センターは、首都の2大オーケストラの新たな本拠として音楽家たちや市民に歓迎された

けれどマンネルヘイム通り散策の最大の醍醐味は、通り沿いやそのすぐ周辺に、フィンランド屈指の博物館や美術館、音楽ホールや劇場がコンパクトに建ち並んでいること。いずれもフィンランド国内のアート・音楽・学術文化のメッカとも呼べる一大拠点ばかりなので、とりわけ旅先では文化施設見学や芸術鑑賞が欠かせないという人には、マンネルヘイム通りを軸にしたアート・文化巡りの散策コースが絶対おすすめ!

たとえすべての館内見学は難しくても、それぞれの建築の建設時代を反映した個性的な外観デザインを眺めてまわるだけでも、ヘルシンキの街並みの歴史や移ろいを体感できるはず。スタート地点となるスウェーデン劇場から、ゴール地点ヘルシンキオリンピック会場までの約2キロの一本道を、「文化施設・建築めぐり」というテーマで一緒に歩いてみませんか?


文化施設巡りの強い味方、ヘルシンキカードも要チェック

ヘルシンキカード

市内散策の強い味方、ヘルシンキカードは、利用区間や日数に応じて数種類から選べる

もしヘルシンキ滞在中にできるだけ多くの博物館・美術館めぐりや芸術鑑賞をしたいと考えているなら、街のツーリストインフォやオンラインでも購入可能な「ヘルシンキカード」利用の検討を。

市内の多くの博物館施設が無料または割引料金で見学できるだけでなく、市内の交通情報で紹介した公共交通機関の乗り放題チケットと同じ機能が備わっており、さらにガイドつき市内観光パノラマバスへの乗車パスポートになったり、提携レストランなどで割引が利いたりと、市内観光に際して活躍の場が多いカードです。料金は利用日数やエリアに応じて38ユーロから(16歳以下の学生割引あり)。

利用方法の詳細や提携施設一覧は、公式ガイドサイト(日本語概説あり)でご確認ください。

スウェーデン劇場の円筒状正面口から散策スタート

スウェーデン劇場

円筒状のファサードが可愛らしくもあるスウェーデン劇場

マンネルヘイム通りの南端であり、エスプラナディ公園の西の終着地にたたずむスウェーデン劇場(Ruotsalainen teatteli:ルオツァライネン・テアッテリ)は、フィンランドの第二公用語であるスウェーデン語の話者たちが観劇を楽しむための屋内円形劇場。

当初の木造劇場は今より少し東側のエスプラナディ公園内にありましたが、その後焼失などを経て1866年に今日の場所に再建。さらに1935年に、ヘルシンキ中央駅のデザインを手がけた建築家エリエル・サーリネンの息子、エーロ・サーリネンらによって拡張のための一新工事がなされ、シンプルな円筒状のファサードをもった、機能主義建築と呼ばれる現在の姿になりました。

上演演目は当然ながらすべてスウェーデン語の作品ばかりで鑑賞は難しいかもしれませんが、上演中は建物上部が演目の内容によってさりげなく異なる色にライトアップされているのにも(ミュージカルは赤、子供用劇は黄色など)ぜひご注目ください。

アクセス:ヘルシンキ中央駅より徒歩7分、トラム6,10番「Ylioppilastalo」下車すぐ
※スウェーデン劇場公式サイト・チケット案内はこちら

次ページでは、由緒ある国立美術館や国立劇場、ユニークな外観の現代美術館までを紹介!
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます