新麦コレクションにエールをおくるパン屋さんの国産小麦パンたち
ハルユタカのカンパーニュ
ル・ルソール、ムールアラムール、パーラー江古田
ムールアラムールからは 「石臼バゲット」(湘南小麦)。「新麦コレクションをきっかけに、湘南小麦のような、パン職人が考えるおいしいやりかたでの製粉が全国に広まったらうれしいですね」と池田さん。
パーラー江古田の全粒粉のカンパーニュ
パーラー江古田からは 「湘南小麦とキタホナミ全粒粉のカンパーニュ」。パンが一部切りとられているのは、「ここに来る途中で新麦コレクションの広報活動をして、ひとかけらあげてしまった」と原田シェフ。
ダンディゾン、ガーデンハウスクラフツ、ブラフベーカリー、カタネベーカリー
ダンディゾンからは 「ニシホナミのエピ」と「日本の豊作を願うパン」(ミナミノカオリ)。メビウスの輪のような形は、南から北上し皆がつながっていく新麦前線の時間と、種が実って地面に落ちる永遠の時間を表現しているのだそうです。
ガーデンハウスクラフツからは 「カンパーニュ」(オーガニックのスム・レラとキタノカオリ、ミナミノカオリ、ゆめちから、ロースト胚芽)。
ブラフベーカリーのブラフブレッド
カタネベーカリーからは 「オーガニックのキタノカオリ、農林61号のカンパーニュビオ」「前田農産のハルキラリ、土蔵さんのスムレラ、大地堂さんのライ麦とディンケルのカンパーニュ」「ゆめぶれんどのパンアングレ」「茨城県産のユメカオリと中川さんのキタカムホの全粒粉食パン」。
カタネベーカリーのカンパーニュビオ
日本のパンのシーンを変えていくかもしれない、新しい価値観
並べられたパンは、現在、販売されているもののほか、この日のためにつくられたものもありました。新麦のパンはまた違ったかたちや味わいになることでしょう。年や地域、生産者によって異なる麦それぞれの特徴を生かすパンだから、一期一会。いつでもどこでも食べられる味にはならないけれど、自然のものは均一ではない、ということも含めて楽しんでしまおう。そんな新しい価値観を、新麦コレクションは提示しています。それは季節感を大切にする日本に少しずつ根付いていくような気がします。収穫祭はこの秋、都内を始め各所で計画されています。情報は新麦コレクションの公式サイトから随時発信されます。新麦コレクションは賛同者、賛助会員を募っています。
新麦コレクション
新麦コレクションのロゴの白い線は農家、製粉メーカー、流通(問屋)、パン職人、消費者の小麦ウェーブを表しているそう。「スイミーみたいに、みんなで力をあわせたら大きなことができるかもしれない」と池田さん。
この夏から、国産小麦にますます注目が集まりそうです。