リーダーシップ/リーダーシップ活用事例

世界を相手にした経営者-盛田昭夫氏のリーダーシップ

今回は現SONY(東京通信工業)の創業者の一人、現在でもグローバルリーダーの象徴と称される盛田昭夫氏からリーダーシップを学んでみたいと思います。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド

盛田昭夫氏の略歴

SONYの創始者、盛田昭夫氏のようにグローバルに考える思考様式はこれから益々必要になろう。

SONYの創始者、盛田昭夫氏のようにグローバルに考える思考様式はこれから益々必要になろう。

1921年、盛田昭夫氏は400年近く続く造り酒屋の15代目の跡継ぎとして生まれました。学生時代は戦争の時代で大阪帝国大学在学時に学徒動員され、戦後にSONYの前身である東京通信工業を共に設立する井深大氏と出会いました。

日本初のテープレコーダーなどを製作した後、世界最小のトランジスタラジオを武器に世界へと進出しました。その後、ウォークマン等、数々の世界初のヒット商品をリリースしていきます。その中でアメリカ式の経営を学ぶ機会を得ます。

後年は社団法人経済団体連合会の副会長を初めとする名誉ある役職に就くことが増えました。そして1998年には米国「タイム誌」が選ぶ20世紀の20人に日本人でただ一人選出されました。

盛田氏は日本で著名な経営者だけでなく、ニューヨークに在住しビジネスを学んだ経歴からアメリカでも尊敬されている経営者です。

なぜ、盛田氏は米国タイム誌でも評価されるような人物に成り得たのでしょうか。

それは盛田氏がアメリカ式の経営を学んだと共にアメリカ人の文化や風習にも精通していたからです。盛田氏はジャパンバッシングの要因の一つは日本の経営者がアメリカの文化や風習を理解していないことであると著書の中で述べています。

「人は物事を判断する時に自分の物差しで見てしまうものです。海外の方とビジネスをする上で相手を知らなければ反感を買ってしまう可能性があるのです。異文化理解をしていく上で、語学ばかり重視される方もいますが文化も大切なのです。」
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