ハーダンガー刺繍の第一人者が直接指導
世界的に人気のあるハーダンガー刺繍ですが、実は発祥国ノルウェーで、その道のプロに出会うのはちょっと大変。なぜなら、プロほど年配の女性が多く、自宅でひっそりと活動していたり、書籍などの販売による宣伝をしないため。北欧の編み物の世界でいう、人気の男性2人組「アルネ&カルロス」がいてもおかしくないのに、見つからない! ブログで自分の作品を発表している人がいそうなのですが、「ネットでアップしたら、民族衣装のための注文予約が殺到してしまって大変」と考える人もいるそうです。
ハダンゲル民族博物館に在籍しているのは、実はその第一人者の1人であり、博物館館長をつとめるアグネ-テ・シーヴェルセンさん(43)。ハーダンガー刺繍のプロであった女性が近所に住んでおり、趣味として始めたことがきっかけで、現職に至るそうです。博物館で開催される刺繍レッスンでは、シーヴェルセンさんが直接参加者に指導します。
参加者からの声
参加者のノルウェー人の方々からは、このような感想が聞かれました。共通して聞かれたコメントが、「同じ趣味を持って集まる場所が普段はないので、先生や仲間との出会いが楽しい。インスピレーションをたくさんもらえる」ということでした。- 初めて参加したのは前回の秋のクラスで、その時に始めて刺繍をしました。学んだことが多かったので、また来ました(63歳・女性)
- 刺繍に挑戦するのは今回が初めて。難しそうだと思ったけど、意外と簡単で楽しい(45歳・女性)
- ハーダンガー刺繍は初めてもう50年。このクラスに参加したのは初めてで、周りの人にもおすすめしようと思います(69歳・女性)