後引く旨さの庶民派おやつ、葱餅/台湾
宜蘭葱餅の葱餅。1個40元(約117円)。なかにはネギがギッシリ。通常の葱餅に比べて皮が厚めなので思いのほかボリュームがある
多くの屋台が集う夜市が日常生活に溶け込んでいることからもわかるように、台湾はB級グルメの宝庫。なかでも小腹が空いたときにオススメなのが、葱餅(ツォンピン)。小麦粉を練った生地にネギを入れて焼いた庶民的なおやつです。
こだわりはネギにあり。台北から車でおよそ1時間のところにある宜蘭(イーラン)という県の三星(サンシン)地区で採れる全国的なブランドネギ「三星ネギ」を使う店が多いのです。産地である宜蘭の羅東夜市には葱餅の屋台がいくつも出て、「三星葱餅」などの有名店には地元の人たちが夜な夜な列をなしています。
宜蘭葱餅のかわいい袋
台北の人気店なら「宜蘭葱餅」。もっちりした皮にたっぷり詰まったネギの甘味に加えて、きつめに効かせた胡椒のスパイシーさが印象的。ちなみに私は一口めには胡椒の刺激がきつすぎるように感じたのですが、不思議なことにすぐまた食べたくなり、「ひと口」「もうひと口」と食べ進め、あっというまに全部平らげていました。香りのよい上品なネギの風味に胡椒の刺激がうまくマッチして、食べだすと後を引きます。店は
公館にある本店のほか、台北市内に10か所以上。食べ歩き通りとしても有名な永康街にもありますよ。場所は永康公園の手前。行列を作っているのですぐにわかります。
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