駅前免震マンション「ブリリアタワー目黒」
近年の市場を振り返ると、大規模複合再開発が何かと話題に上ることが多かった。三井不動産の千代田富士見然り。野村不動産の立川駅前然り。売れ行きとともに注目されたのが販売価格だ。周辺相場より3割~4割高くても即日完売もしくはそれに近い売れ行きを示した。そもそもマンションという居住形態は、「利便性」に価値を求めるところが大きい。また「眺望」の魅力も戸建にはないものである。そのように考えれば、商業施設が同街区にある「駅前タワーマンション」は人気が出て当然か。
今年の注目物件のひとつ「ブリリアタワー目黒」もその典型といえる。目黒駅は「南北線」「都営三田線」が「東急目黒線」に乗り入れいっそう便利に。駅前商業施設「アトレ2」の開業や「アトレ」の改装で賑わいも増す。ツインタワー全940戸。昭和電線デバイステクノロジーズとオイレス工業のアイソレーターを用いた免震構造である。
反響総数は約1.8万件に達する
記者発表会の様子
資料請求者のプロフィールは「30代後半から40代」が全体の50%。家族数は2人(同約45%)、3人(同25%)が中心。会社員(同約54%)、会社役員(同約12%)、経営者(同約8%)、医師(同約7%)。居住地は品川区(同13%)、港区(同12%)、目黒区(同約10%)。所在地は品川区上大崎である。物件名、最寄り駅は「目黒」だが、目黒区からの割合は港区よりも低い。
事前反響者の評価点は「JR<目黒>駅徒歩1、2分」「目黒川など自然のある環境」「高台立地」だそう。目黒世田谷エリアは芸能人等著名人が自宅を構えることで有名だが、理由の一つには移動時間が読めることではないか。低層住宅街が多く占める区域では人口密度も低く、多摩川で行き止まる目黒通りは渋滞が相対的に起きにくい。落ち着いた環境と機動性をともに享受できるエリアといえる。
約900本の植栽が特徴
一方、事業主である東京建物は「共用部の充実」が特徴の一つだとしている。空地には森をイメージして、約900本もの樹木を植える。敷地面積は約1.7ヘクタール。完成後、毎年緑の成長が楽しみになりそうだ。駅前に近い「ノースレジデンス」は、吹き抜けのあるエントランスホールや2階から緑地を見晴らすデッキを設けるなど上質と洗練をテーマに。かたや閑静な住宅街にほど近い「サウスレジデンス」は、1階ラウンジをガラス張りとし植栽と一体空間を感じさせる設計や水盤を配するなど自然を強調。趣を異にしつらえ、個性を演出している。
ホームが擁壁に囲まれている目黒駅の改札口は標高31メートルである。五反田駅ホームが国道の上にあることから、五反田~目黒間の地勢(地形の意)は容易に想像がつくだろう。南傾斜の高台から見渡す景色は実際の階数以上の眺望が期待できる。
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