肌の痒みから始まった、グルテンフリー生活

筆者は数年前、パンを食べ過ぎると、肌に吹き出物が出るなということに気づきました。「あ、これはもしや小麦粉アレルギーかも」とピンときましたが、私は無類のパン好きで、パンをやめることはなかなか難しい。吹き出物が出たら少し控えるくらいにして、また食べる、という生活を繰り返していたのです。そして2ヶ月前。肌に異常なくらいの痒みが発症。そして、ついに「小麦粉断ち」そう、グルテンフリー生活を始めたのです。
話題のグルテンフリー生活とは?

話題のグルテンフリー生活とは?

現在、3ヶ月目に突入しています。完全に小麦粉を断つには、調味料から外食時などのチェック含め、かなりストイックにやらなければなりません。家族に毎日食事やお弁当を作る私にはハードルが高かったので、ストレスにならない程度に実践することにしました。醤油等の調味料や、多少の小麦粉含有ならばOK、とゆるめのルールの上で行っているので、特に問題なく続けられています。

それでも一番の悩みだった肌の痒みはおさまりましたし、中毒性や満腹感などの不快感からも解放され、イライラも前ほどなくなりました。8割カットでここまでの効果が出ているので、私のレベルにはあった形なのだと思います。100%グルテンカットした時の効果も見てみたいですが、この方法の方が長く続けられそうなので、まずはこの形で引き続き実践していきます。


「グルテンとは何か?」をきちんと知る

グルテンフリーとは、もともと欧米から発信された食事療法で、その言葉通り、小麦粉に含まれるグルテンを除いた食事法のことを言います。例えば、小麦粉のもので言うとパン、パスタ、うどん、ピザ、そばなどが該当しますが、最近ではグルテンフリーのパンやパスタなども市場に出ています。

セレブなどが行っていることから日本でも少しずつ注目されるようになり、実際に食生活に取り入れる方も増えてきていますが、改めてグルテンフリーについて、薬剤師なのに薬を好まず、食事療法の指導も行っている食事に関してのプロ、合戸京子さんにお話を伺ってみました。

合戸さんは、アメリカやアジア各国の製品開発プロジェクトにも従事し、健康食品やサプリメントなどの知識も豊富。ホリスティック医学を提唱したアンドルー・ワイル氏の食事療法なども学び、現在もアメリカで生活しており、最先端の食事療法についても精通しています。

合戸さん「アメリカでは人口の1%強の人が、グルテンアレルギーを持っています。グルテンとは、2種類のタンパク質でできており、ひとつめのタンパク質はパンやケーキを作る時に小麦粉にイースト菌を入れて発酵して膨らませるもので、もうひとつは、アメリカでは130人に1人がかかっているというセリアック病という自己免疫疾患を起こすと考えられているタンパク質なんです。日本でもどんどん西洋食文化が入り込むことで、この病気にかかる人は多くなってきています。またグルテンはリーキーガッド症候群も起こしてしまいます」

リーキーガッド症候群とは、腸の中のカンジダ菌がどんどん増えて、腸の粘膜に炎症が起きることで、腸粘膜にあるバリアが壊れて不用意な栄養素や物質、細菌などを吸収してしまう症状のこと。これで、グルテンが入り込むと、アレルギーとなり、セリアック病へと進むわけです。アトピーや花粉症、喘息などの症状がある方は、グルテンにより引き起こされる“隠れアレルギー”にかかっている可能性大なのです。

次ページでは「グルテンフリー生活の効果」について紹介します。