はじめての管理職で必要なこと

リーダーシップはメンバーとの相互作用によって培われるものです

リーダーシップはメンバーとの相互作用によって培われるものです

新卒社員が配属された職場のOJTを通じていつしか一人前になり、部下をつけて指導する能力があると上司が判断すれば、メンバーからリーダーになります。よって、最初はリーダーとして部下を育成指導できるかどうかが問われるのです。

2~3名程度の部下を持つ主任や係長の経験をし、期待された成果を残すことができれば、いよいよ課長、いわゆる管理職になります。課長になってからのジレンマはプレイヤーのしての個人の成果ではなく、マネジャーとしての全体の成果が問われることです。

つまり、マインドセット(思考様式)を変える必要が生じます。始めて管理職になって、上司である部長から“自分でやるな!”というお叱りを受けた経験がある方もいることでしょう。一人の突出したプレイングマネジャーに依存することなく、いかにメンバー一人ひとりがモチベーションを維持・向上させ、全体としての安定した成果を出すことが求められるのです。

また、性格タイプによって、モチベーションやストレスの原因は異なります。生身の人間を扱うのですから、最低限の人間科学(心理学)はリーダーとして必要な知識と言えるでしょう。性格特性を診るものとして、エゴグラムやエニアグラムは一般的にわかりやすい考え方で、興味がある人はインターネットでサーチするなどしてポイントを学ばれると効果的でしょう。

どうすれば、リーダーシップが獲得できるか?

リーダーシップの研修に参加することやリーダーシップのケーススタディー教材で考えることは一手ですが、講義や疑似体験からは中々それを獲得することは難しいでしょう。この能力はヒューマンスキル(人間系能力)と呼ばれ、人と人との相互作用によって培うことができるものだからです。

知識を取り込んだり、深めることは重要です。だからと言って、リーダーシップが発揮できるかというとそうでもないのです。某大学でガイドは「リーダーシップ論」という授業を担当しています。最初の授業でガイドは学生に向けて次のことを発信します。「君たちがこの授業を取って、たとえ成績がS(Sが最高位)だからと言って、リーダーシップが発揮できるとは限らない」ということです。

リーダーシップ論の系譜や変遷、リーダーシップを考える枠組み(フレームワーク)を伝え理解できたとしても、あくまでもリーダーシップに関わる知識の習得なのです。つまり、インプットした知識を知恵に変換するにはアウトプットすることです。アウトプットをしていくことで知恵に変換できるのです。ビジネスで必要なものは知恵のレベルです。