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「神楽坂和菓子散歩」後編!個性を求めて(2ページ目)

神楽坂和菓子散歩の後編。吉野葛、揚げた最中にレモンの大福。個性的なお菓子を巡って歩きます。

原 亜樹子

執筆者:原 亜樹子

和菓子ガイド

「神楽坂 梅花亭」。売切れ御免の「レモン大福」

神楽坂undefined梅花亭

「神楽坂 梅花亭」


再び早稲田通りに戻って坂を少し上り、「神楽坂 梅花亭(ばいかてい)」へ。1935年に東京・亀戸に暖簾分けで創業した後、新宿の淀橋、池袋、有楽町を経て、現在は神楽坂本店とポルタ神楽坂店の2店舗を構えます。
いちご摘み

上はミルク餡とフリーズドライの苺を使った「いちご摘み」5個入700円。下はメレンゲ生地で餡をはさむ「浮き雲」(登録商標)1個230円(税込)

3代目の井上豪さんは、全国和菓子協会による認定制度、「選・和菓子職」で昨年「優秀和菓子職」に認定された実力の持ち主。上生菓子に最中、どら焼きなど30種類ほどが並びますが、餡は全て自家製です。
鮎の天ぷら最中

登録商標「鮎の天ぷら最中」1尾240円(税込)


60年のロングセラー「鮎の天ぷら最中」は、初代が故郷で親しんだ新潟・魚沼の鮎の形を模したもの。

食べ物のことばかり考えていたというシベリア抑留中、揚げあられの味を懐かしんだ初代が考案したもので、最中種を菜種油と米油で軽く揚げ、北海道産の小豆の餡、もしくは白餡を挟んで仕上げます。約10時間寝かせてから販売するため、香ばしい皮と餡がしっとりと馴染んでいます。
レモン大福

「レモン大福」220円(税込)

売り切れてしまうことも多いだけに、見かけると喜びもひとしおの「レモン大福」。一見普通の大福なのに、口に入れるとレモンが香るさりげなさが心憎いのです。

もち米「ミヤコガネ」に、すりおろした瀬戸内レモンの皮と果汁を搗きこみ、こし餡を包んだもので、ほのかに効かせた塩とレモンが清々しい。1日で固くなるのは餅米100%の証です。

<店舗情報>
■ 「神楽坂 梅花亭」   
本店所在地:東京都新宿区神楽坂6-15 
東京メトロ東西線「神楽坂」駅1番出口より徒歩2分
Tel&Fax: 03-5228-0727
営業時間:10:00~20:00
定休日:不定休

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