「神楽坂和菓子散歩」後編!

さて、前編から続く「神楽坂和菓子散歩」。甘味処「」(※2015年4月閉店)の前から後編のスタートです。
 

吉野の本葛を求めて「東京 松屋本店」へ

東京undefined松屋本店

イタリア語で小さな街を意味する「Borgo」と名付けられたボルゴ大〆ビル。趣のある一角

「花」の先に見えてくる、異国情緒あるボルゴ大〆ビル。神楽坂に来ると必ず立ち寄る大好きな一角です。目指すは1階に入る葛菓子の「東京 松屋本店」。

平成14年に神楽坂に開いた「東京 松屋本店」は、店主の青木菊香さんの実家で、天保13年(1842年)に奈良・吉野に創業した「松屋本店」の東京店です。
東京undefined松屋本店

「東京 松屋本店」ボルゴ大〆ビル1階に入る


醤油醸造として創業し、後に名産の吉野葛を使った商品を作るようになったとのことで、現在も奈良の本店では醤油や味噌を作っているそう。

東京店でも胡麻、胡桃、麻の実、山ごぼう、葛などを配合した「法論味噌(ほろみそ)」や「柚子味噌」が販売されています。青木さんの勧めで風呂吹き大根に付けて試したところ、何とも深みのある味わい。甘さの中に複雑な香りが隠れています。
吉野拾遺

「吉野拾遺」5個入630円~(税込)。純真寒晒しの吉野葛で作る

現在の看板商品は、吉野葛製の葛湯「吉野拾遺(よしのしゅうい)」。薄紙に包まれた干菓子のような1片を、熱々に温めた器に入れて、グラグラと沸いた熱湯を注いでよく混ぜます。本葛ならではのまろやかな口当たりと優しい香り。生姜汁を少し加えれば、身体がポカポカと温まります。

「父は熱湯以外を使うことは好みませんが」と菊香さんがそっと教えてくれたのは、紅茶で溶く紅茶葛湯。「紅茶で溶いて電子レンジで約20秒×1~2回温めて、とろみをつけても美味しい。」とのこと。早速試してみましたが、香り豊かな紅茶と本葛の滑らかさが好相性でした。

ところで、お湯の温度が低いととろりとしないのは、混じり物のない本葛製だから。本葛作りは大変な手間暇がかかることもあり、良質の国産本葛粉は希少で高価です。


吉野懐古

「吉野懐古」花形28個曲物入960円~(税込)


他にも、本葛粉そのものや、本葛粉に和三盆糖を合わせた干菓子「吉野懐古(かいこ)」など、様々な葛製品がずらり。いずれも少量から購入でき、思いのほか気軽に楽しめます。

身体を温め血行を良くするなどの薬効もある本葛粉。伝統の味をご堪能あれ。

<店舗情報>
■ 「東京 松屋本店」   
所在地:東京都新宿区神楽坂6-8ボルゴ大〆102 
東京メトロ東西線「神楽坂」駅1番出口より徒歩約5分ほか
Tel&Fax: 03-3269-4192
営業時間:10:30~18:30(平日・土曜)13:00~18:30(日曜)
定休日:水曜・祝日