バレエ/バレエ用品の選び方

バレエ作品で使用される小道具を紹介

バレエ作品では、ダンサーが小道具を手にしながら踊る場面が多くあります。自分の身体で踊るだけでも大変なのですから、小道具も使っての踊りとなると相当大変なのが想像できると思います。小道具のせいで踊りが台無しになることもあるのです。バレエで使われる主な小道具をご紹介します。

執筆者:石島 みどり

バレエの小道具

バレエの小道具

バレエ作品で多く見られる、ダンサーが小道具を手にしながら踊る場面。小道具のおかげで踊りがより魅力的になる一方で、使いか方を誤れば踊りが台無しになってしまうこともあるでしょう。今回は、そんなバレエの優れた脇役である小道具についてご紹介します。

活気に満ちた様子を表現するのに最適な“扇子”

扇子は大変有名なバレエの小道具です。『ドン・キホーテ』 で主人公のキトリが扇子を持ちながら颯爽と登場する姿を想像してみてください。スペインの活気に満ちた街の様子や人物を表現するのに、扇子は格好の小道具ですね。


幻想的な雰囲気を演出する“シフォン (生地)”

『ラ・バヤセール』 の影の王国の場面、ニキヤとソロスが夢の中でシフォンを持ちながら踊ります。軽いシフォンの生地が、二人の距離を縮めたり、広げたり。とても幻想的な場面での踊りです。シフォンが幻想的な雰囲気を醸し出しています。

生地を使っての大変高度なやり取りが女性ダンサーと男性ダンサーの間で繰り広げられるのですが、生地が絡まって上手く踊れないこともしばしばあります。ダンサーのインタビューでの失敗談などでは、よくこのシフォンが登場するんですよ。


“弓矢”には射る以外の使い方も

『ディアナとアクティオン』 のディアナはローマ神話で、「狩の女神」 とされていることから、狩のための弓矢を持ちながら踊ります。男性が女性を手ではなく、弓でバランスをとらせるポーズがありますが、これは難しそうです。


キャラクター性を補完する“タンバリンとカスタネット”

こちらも冒頭で挙げた扇子と同じくらいに有名な小道具です。バレエ作品では、キャラクター性の強いスペインの踊りなどが多く踊られます。そのキャラクター性の強い役柄にはタンバリンやカスタネットが使われます。


バレエ作品で使われる小道具は、役柄の性格を反映するために必要不可欠です。また、バレエ作品では神話の女神が登場する事があるので、その女神たちが持っている小道具でどのような女神なのかが分かります。西洋の神話に馴染みのない私たちですが、小道具を通じて女神について調べてみるのも楽しいかもしれませんね。

ぜひ小道具にも注目して作品鑑賞なさってみてください。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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