レヴェランス (Reverence) を英和辞典で調べると、respectよりは程度の高い尊敬を表わす語として 「崇敬、尊敬」 となっています。通常レッスンでは、バレエ教師に対して、そしてピアニストに対してこのレヴェランスを行います。バレエを教えてくれた教師に対する崇敬、そしてピアノを弾いてくれたピアニストに対する崇敬。舞台では観客に対する崇敬、となりますね。


バレリーナたちが舞台で踊り終わった後に行うお辞儀を「レヴェランス」と言います。

バレリーナたちが舞台で踊り終わった後に行うお辞儀を「レヴェランス」と言います。


レヴェランスはとても優雅に、そして心を込めて行うことが大事です。美しく優雅なレヴェランスのための大事な要素をお話したいと思います。


レヴェランス3つのパターン

レッスンスタジオでのレヴェランス、舞台でのレヴェランス、それぞれ性質が違いますから行い方も違います。少し掘り下げてみたいと思います。

1. 子どものレヴェランス


バレエを習い始めたばかりの子どもが行うレヴェランスは、とても簡単なものです。身体をアン・ファス (正面) に向けて片脚をうしろに引き、少し身体をかがめるお辞儀です。Curtsyと呼ばれる婦人の会釈ですね。片脚で立つことだけでも難しい年齢の子どもには脚で難しい動きをすることは困難です。レッスンの始め、そして終わりでこの簡単なお辞儀を行います


2. クロワゼのレヴェランス


バレエで行われるレヴェランスは通常クロワゼの方向に体を向けて行います。子どものお辞儀よりもぐっとバレエに近づいてきました。

クロワゼの5番に立ったあと、側方へ移動をしながら片脚を後ろに置き、レヴェランスを行います。片方向だけではなく両方向行うのが普通です。身体をかがめるのはCurtsyと同じです。


3. 舞台でのレヴェランス


クロワゼのレヴェランスに加えて、作品が持つ雰囲気をプラスアルファさせるのが舞台のレヴェランスです。作品の特徴的な腕の動かし方を加えてレヴェランスをします。

『白鳥の湖』では、白鳥の羽ばたく様子を腕で表現しながらレヴェランスしますし、『ドン・キホーテ』では手を腰に当て上半身をツイストしながらレヴェランスをします。このように作品主人公のキャラクターを演じながらレヴェランスするのです。演じる役柄によって変わる、プロダンサーのレヴェランスに着目してみるのも面白いかもしれません。


◎上手なレヴェランス行い方のコツ
レヴェランスを行うときは必ず呼吸をすること。当たり前だと思った方もいらっしゃるかもしれませんね。ですが、これが結構出来ていないんです。コツは、脚を動かした後、お辞儀をする前に一呼吸することです。焦らずゆっくりと行いましょう。


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