ステップの覚え方にはちょっとしたコツがあります。

ステップの覚え方にはちょっとしたコツがあります。

大人リーナにとって、一番大変なことと言えば、「ステップを覚えること」 ではないでしょうか? 私のレッスンにも、「ステップをどうすれば覚えられるようになりますか?」 という相談を持ちかける生徒さんは少なくありません。そこで、私がアドバイスする方法をここでご紹介いたします。


バレエの動きは大きくわけて3つ

バレエの動きは大きく分けて3つです。「3つだけ?」 と驚かれるかもしれませんが、本当に3つだけです。
1. 脚
2. 上半身
3. 腕

この3つが合わさって、優雅なバレエの動きを生むのです。


めまぐるしく変化する脚の動き

バレエの動きは、ほとんどが左右非対称の動きです。軸脚・動脚と表現されるように、上半身を支える軸脚と、前後横に投げ出される動脚のコンビネーションで、多彩な動きを表します。右が軸脚だったのに、次の瞬間に動脚になっていたりと、めまぐるしく変化します。脚だけならついていけても腕が加わると、途端に訳が分からなくなる、という方も少なくありません。


上半身は移動の方向に注意

上半身は基本的に常に同じポジションを保ちます。ステップやアンシェヌマンを覚えるときに気をつけなくてはいけないのは、移動の方向です。上半身は脚の上に乗っていますので、脚が進む方向に正しく合わせて進ませる必要があります。したがって、ここでのポイントとして、上半身の移動や回転の向きを覚えましょう。


腕の動きは4つのポジションの組み合わせ

脚同様、腕も左右非対称なことが多いですね。腕も、下 (アン・バ)、前 (アン・ナバン)、上 (アン・オー)、横(ア・ラ・スゴンド) の4つのポジションの組み合わせです。この組み合わせがややこしいですね。脚と一緒だから余計に複雑になります。


覚えるのはこの順番

1. デモンストレーションは見るだけ
教師がデモンストレーションをしているとき、一緒になって動いている生徒さんがいますが、これはNG。教師のお手本は、しっかりと見ましょう。一緒に動くと視覚から先生の動きが入って来くるのと同時に、自分の体を動かそうとします。さらに、動いている体からの感覚も入ってきてしまうことになり、脳が忙しくなります。その結果、覚えにくくなります。

2. 次は脚と上半身の移動や回転
デモンストレーションの後に、教師は必ず動きの説明をしてくれます (してくれない場合、上達的にはマイナスです……)。その説明の中で、脚の動き、進む方向 (上半身の移動や回転)、腕の動きを教えてくれるでしょう。初めて覚えるステップに関しては、腕はあきらめてください。まずは脚の動きと上半身の方向だけに集中して覚えるようにしましょう。

説明の後は、動きのマーキングをすると思います。そのマーキングでは脚と上半身の動きに集中して、腕の動きは後回しにしましょう。マーキングの後に、ステップを踊る本番になります。ここでも、脚と上半身に集中して、腕はちょっとお休み。

3. いよいよ腕
マーキング、本番と、2回ステップを通したので、脚と上半身の動きは大分出来る様になります。その後、他のグループが踊っているときに、腕の復習をしてください。大体、2回は同じステップを踊りますので、マーキングをあわせるとステップを3回踊ることになります。3回目のときは腕もつけて、仕上げの段階として踊ってください。



最初から全てではなく、段階を踏んで

デモンストレーションは見るだけ、マーキングと1回目の本番では脚と上半身、2回目の本番では腕もつけて。このように段階を踏むことで、順番が覚えやすくなります。一つのステップやアンシェヌマンでも、この段階を意識して踊れば、ステップを覚えるのが楽しくなると思います。


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