フランスのバレンタイン事情
バレンタインは恋人たちの日
尚、フランスのバレンタイン・デーは「女性から告白する日」ではないので、1ヶ月後に返事をする「ホワイト・デー」はありません。
フランス人のバレンタインの過ごし方
では、カップルはどんな風にバレンタイン・デーを過ごすのでしょう。まずは「一緒に過ごす」ことが大切です。あとはカップルによりいろいろですが、ロマンチックなディナーに出かけたり、映画、コンサートや観劇に出かけたり、週末が近ければ小旅行なんていうこともあります。腕によりをかけた手料理に美味しいワインでゆっくり時間を過ごすカップルもあれば、どこかロマンチックな場所でプロポーズなんていうこともあるようです。ちなみに、バレンタインの特別メニューを用意しているレストランもあります。バレンタインにはどんなプレゼントを用意する?
真っ赤なバラは愛の象徴
他にはアクセサリー、本、香水、セクシーな下着や、愛の言葉を書いたカードなどが贈られます。お互い小さなプレゼントを用意して交換するカップルもいます。女性がプレゼントを用意する場合には、お酒や葉巻の嗜好品もアリです。
フランス人のバレンタインデーに対しての考え方
フランス人らしいウンチクというか、屁理屈というか、ロジックというか……、でバレンタインのイベントを回避しようとする人もいます。彼らの言い分はこうです。「ボクたちはバレンタイン・デーの日だけ特別に恋人を愛しているのではない。1年365日、毎日恋人を愛している気持ちに変わりはないのだから、この日だけ特別にプレゼントを用意したり、特別なことをするのはナンセンスだ!」
最近はあまり聞かなくなりましたが、昔は友人カップルの間でも良く聞いた話です。言われてみれば正しいような正しくないような。でも、恋愛中の若い女性には面白い話ではありませんよね。反撃の方法をお教えします。
「母の日や父の日はどうなの?両親を思う気持ちに変わりはないからってプレゼントはあげないの?」
これでダメなようなら、相手の考え方を受け入れるか、別の人を探すかですね。
バレンタインに関連するフランス語
カードだけを贈る場合には、ラブレターのように自分の気持ちをロマンチックにつづることが大事だと思いますが、プレゼントに付けるカードにはこんなフランス語が使われることが多いようです。- Je t’aime.(ジュ テーム/愛してるわ)
- Joyeuse Saint Valentin.(ジョワイユーズ サン ヴァロンタン/ハッピー・バレンタイン)
- Bonne Saint Valentin.(ボンヌ サン ヴァロンタン/ハッピー・バレンタイン・デー)
また、こんな会話も耳にします。
- Ce soir, on va dîner en amoureux.(ス ソワーる オン ヴァ ディネーる アン ナムるー/今夜は恋人同士でディナーに行くのよ)
- On part en voyage en amoureux ce week-end.(オン パーる アン ヴォワヤージュ アン ナムるー ス ウィーケンド/週末は、彼と旅行よ)
en amoureux は「恋人同士で」ということなのですが、既婚者でも、また子供のいるカップルが「子供抜きで二人だけで」という意味でも使われます。
「子供抜きで二人だけでディナーよ」
「子供抜きで、二人で週末旅行よ」
「2人だけでバカンスよ」
というように、既婚でも、子供が居ても、" en amoureux " でイベントがあるわけです。その代表が、バレンタインデーでしょうか。では、ステキなバレンタインデーをお過ごしください。
※発音表記は、区別をするために、Rの音はひらがなで、Lの音はカタカナで表示しています。
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