世界遺産/インドの世界遺産

カジュラホの建造物群/インド(4ページ目)

ヒンドゥー寺院の一面に描かれた強烈なセックス像ミトゥナと、女性美を強調した優美な女神像アプサラ。今回は愛と性に神を見た月の王国チャンデッラが生み出したインドの世界遺産「カジュラホの建造物群」を紹介する。

長谷川 大

執筆者:長谷川 大

世界遺産ガイド

カジュラホへの道

緑の芝が美しい西の寺院群のカンダーリヤ・マハーデーヴァ寺院(左)とデヴィー・ジャガダムヴィー寺院(右) ©牧哲雄

ラクシュマナ寺院内部の彫刻。2頭の象と、右端の像はミトゥナ ©牧哲雄

■エアー&ツアー情報
カジュラホはインドの首都デリーから南東へ約400kmの位置にある。まずデリーに入り、そのままデリーから、あるいはベナレス(ヴァラナシ)、アグラなどから国内線で飛ぶのが一般的だ。デリーへは格安航空券で6~7万円前後からで、エア・インディアや日本航空が直行便を出している。

カジュラホへはデリーから飛行機で約2時間半、ベナレスからは1時間弱。陸路の場合、大きな駅が近くにないので少々ヘビーなバス旅になるが、ベナレスやジャンシー、サトナといった駅からバスが出ている。

■周辺の世界遺産
デリーに入る場合、デリー近郊で「デリーのフマユーン廟」「デリーのクトゥブ・ミナールとその建造物群」「レッド・フォートの建造物群」という3つの世界遺産を見ることができる。

デリーから電車で2時間ほどのアグラを拠点にすると、「タージマハル」「アグラ城塞」「ファテープル・シークリー」「ケオラデオ国立公園」が訪問可能だ。

また、日本からムンバイに入る場合は、「エレファンタ石窟群」「チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(旧名ヴィクトリア・ターミナス)」を見落とさないように。

カジュラホのベストシーズン

馬との交合像。他に複数での交合像など、ミトゥナにはタブーを破る様々なセックスが描かれている ©牧哲雄

馬との交合像。他に複数での交合像など、ミトゥナにはタブーを破る様々なセックスが描かれている ©牧哲雄

デリーやアグラと一緒で、4~6月が酷暑、7~9月が雨季。タージマハルのあるアグラも一緒に旅する人が多いだろうが、アグラの4~6月は日によって地表面は50度を超え、死者も出るほど。また、マラリアや害虫被害の危険性が高まることから雨季も避けたいところ。10~3月がオススメということになるが、真冬は意外と寒いので冬服はしっかり準備しよう。

世界遺産基本データ&リンク

緑の芝が美しい西の寺院群のカンダーリヤ・マハーデーヴァ寺院(左)とデヴィー・ジャガダムヴィー寺院(右) ©牧哲雄

緑の芝が美しい西の寺院群のカンダーリヤ・マハーデーヴァ寺院(左)とデヴィー・ジャガダムヴィー寺院(右) ©牧哲雄

【世界遺産基本データ】
登録名称:カジュラホの建造物群
Khajuraho Group of Monuments
国名:インド
登録年と登録基準:1986年、文化遺産(i)(iii)

【関連記事&サイト】
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