古き良き中国を満喫

「九寨溝(ジュウジャイゴウ)」はご存知ですか?

手つかずの原生林の中、透きとおった青い水が見るものを魅了する、中国を代表する世界遺産(自然遺産)です。その九寨溝は四川省北西部のアバ・チベット族チャン族自治州にあります。

九寨溝

九寨溝の池の水はどこまでも青い


四川省の西部はチベット族が多く住む、雄大な自然とチベット寺院が魅力的なエリアです。そして、東部は四川盆地が広がる、温暖で肥沃な土地。多くの世界遺産と、古き良き中国文化が残されている、見どころ満載のエリアです。今回は以下、4つのエリアに分けて紹介していきます。

  • 道教発祥の地と言われている「青城山」
  • 世界最古の古代水利施設「都江堰」
  • 中国仏教の聖地「峨眉山」
  • 民の力で90年かけて作られた巨大な「楽山大仏」
西へ進めば、雄大な土地を進む冒険。東は歴史を感じる大人の旅。
どちらの旅もきっと一生忘れない、かけがいのない思い出の旅となること間違いありません。

まだ見ぬ世界へくり出しましょう!


四川省ってどんなところ?

はじめに「天府之国(物産の豊かな土地)」と呼ばれる四川省の基本情報を簡単にご紹介します。

四川省地図

四川省は中国内陸部位置する


四川省の人口は約8,050万人。河南省、山東省についで、中国では3番目に人口が多い省になります。総面積は日本の約1.3倍。四川省の西部はカンゼ・チベット族自治州、アバ・チベット族チャン族自治州からなるチベット文化圏となり、南部は凉山イ族自治州、東部は漢民族が中心とした街になります。

そして、四川省の中心は四川料理で有名な美食の都・成都(チェンドゥー)です。

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四川料理とは?

<四川省の基本情報>
  • 面積:48万5,000平方キロメートル(日本の約1.3倍の大きさ)
  • 言語:普通話、四川語
  • 民族:漢民族、チベット族、チャン族、イ族など

1.四川省の世界遺産 道教発祥の地と言われる青城山(チンチェンシャン)

青成山

道教発祥の地の一つ「青成山」 写真提供:中国国家観光局(大阪)


後漢の末(140年頃)、道教の基となった五斗米道の創始者である張陵が晩年、こもったといわれる山が「青城山(チンチェンシャン)」です。青城山は都江堰市の南西約15キロに位置し、成都からは約68キロ。見どころは大きく二つに分かれます。一つは文化財、古跡が多く存在する前山の道教寺院群。そして、もう一つは自然の景観と昔ながらの街並みを残す街へ散策する、後山の観光です。

一年を通して青々しい自然に覆われ、36峰の重なり合う様がまるで城のよう
と、その名がついた「青城山」。現在も道士たちが修行を続けている道教のお寺へ参り、神秘的な自然の中を歩く。

なんだかワクワクする旅ですね。

  • 行き方:成都茶店子バスターミナルから青成山へは約50分(バス料金15元)
  • 入場料金:90元

2.四川省の世界遺産 世界最古の古代水利施設
「都江堰(ドゥージャンイェン)」


都江堰

四川の民を救った「都江堰」 写真提供:中国国家観光局(大阪)


信じられますか?紀元前250年前後に完成した都江堰水利施設が、今も四川の農業を支えているということを。

四川がまだ蜀という国だった時代、洪水と干ばつに悩まされ続けてきました。洪水の原因は春になるとチベット高原から流れてくる大量の雪解け水が、岷江(ミンジャン)に流れ込むため。逆に干ばつは、成都平原に水がうまく流れ込んでいないのが原因です。

秦国・蜀郡の太守「李冰(リービン)」はこの二つの問題を解決するため、岷江の流れをふたつに分割するアイデアを基に、一大工事に取りかかります。しかし、李氷は工事の完成を見ることなく倒れ、工事は息子・李二郎に引き継がれます。そして、紀元前250年頃に完成。それが「都江堰」です。

四川の代名詞「天府之国(物産の豊かな土地)」とは、こうして生まれたのです。

  • 行き方:成都茶店子、城北、新南門バスターミナルから都江堰へは約30~45分(バス料金15元)
  • 入場料金:90元