中国八大料理の一つ、湖南料理

辛い中華料理と言えば、真っ先の思い浮かべるのが、四川料理ではないでしょうか?

火鍋、麻婆豆腐など真っ赤なラー油に浸った料理が多い四川料理ですが、中国には四川料理よりもっと辛い料理が存在します。それが、湖南省一体で食べられている湖南料理です。
中国八大料理

中国八大料理


湖南料理は中国語で湘菜(シャンツァイ)と言い、中国八大料理の一つ。中国八大料理は沿岸沿いを中心に山東料理、江蘇料理、福建料理、浙江料理、安徽料理、広東料理の6つの料理があり、内陸部に四川料理と湖南料理の2つの料理があります。
辣椒炒肉

定番の湖南料理「辣椒炒肉(ラージャオチャオロウ)」


沿岸沿いと内陸部の料理の一番の違いはその味付けです。沿岸沿いの料理はどちらかと言うと「素材の味を活かしたあっさりとした料理」が特徴ですが、内陸部の料理は「刺激的な辛味」が特徴。

今回は四川料理よりも辛い、中国で一番激辛な湖南料理をご紹介します。

湖南省について

長沙生まれ、長沙育ちの長沙人に「湖南省のイメージは?」と聞くと次のような言葉が返ってきました。
先進性があり、とにかく挑戦するのが好き
例えば、数々のヒット番組を作っている中国で一番人気のテレビ局「湖南衛視台」や少し前に話題になった「57階建ての高層ビルをたった19日間で完成させた」中国遠大集団が、まさに湖南省の気質を表していると語ってくれました。
火宮殿

火宮殿、長沙にある湖南省各地の名物料理を集めたレストラン

そんな湖南の人の革新的な気質は政治に適しているのか、湖南省は中華人民共和国を建国した毛沢東、劉少奇、胡耀邦など多くの政治家を輩出している場所でもあります。

<湖南省の基本情報>
  • 湖南省の人口は約7174万人。中国では7番目に人口が多い省。
  • 総面積は日本の約半分。
  • 90%が漢民族。湖南省西部は少数民族が多く、湘西トゥチャ族ミャオ族自治州がある。

湖南省で食べる湖南料理とは?

湖南料理の特徴は大雑把にいうと「油をたっぷり使い、醤油味が強く、酸っぱ辛い」というのが、湖南料理の特徴です。

そして、とにかく炒めること。以前、湖南省在住10数年の日本人の方にお話を伺った際、「何でもかんでも炒めて、醤油で味付け、それがご飯と合うんだ」と教えてくれました。

例えば、日本人が知っている湖南料理と言えば、酸辣湯(スァンラータン)が有名ですね。酸辣湯は中国全土で食べられている料理で、発祥は四川料理と思われがちですが、厳密に言うと湖南料理に属します。

湖南省の省都・長沙で本場の「湘菜」を食べる

湖南料理

ご飯によく合う湖南料理

四川料理や広東料理ほどメジャーではなく、日本でも数えるほどしかない湖南料理ですが、実は中国では人気を集めていて、大きな街には大抵、「湘菜」の看板を掲げるお店があります。

その湖南料理の中心地は湖南省の省都である長沙(チャンシャー)です。長沙市内はあまり観光する場所もないので、通りすぎる方も多いかもしれませんが、ぜひ、足を止めて、本場の湖南料理を食べていただきたいです。

長沙人がおすすめする料理

ドゥオ椒魚頭

「ドゥオ椒魚頭」魚の頭を蒸す、または煮て食べる湖南料理名物

長沙人の食通の方と一緒に昼食をする機会があり、これぞ湖南省と言う料理を注文してもらいました。まずは湖南省名物の「ドゥオ椒魚頭(ドゥオジャオユィートウ)」。魚は「雄魚(シオンユィー)」と言われる川魚。

下から鍋のように火をつけ魚の頭を食べる料理です。魚の頭を煮ることでうま味を出し、最後に麺でしめるというのが、長沙流の食べ方。

辣椒炒肉

湖南省のおふくろの味「辣椒炒肉」

四川料理のおふくろの味は回鍋肉、湖南料理では「辣椒炒肉(ラージャオチャオロウ)」がそれにあたります。青唐辛子と細切れの豚肉を醤油でシンプルに炒めた料理です。
擂辣椒皮蛋

皮蛋と唐辛子が絶妙の料理


そして、もう一つの定番家庭料理が「擂辣椒皮蛋(レイライジャオピーダン)」。すり鉢に皮蛋と唐辛子を入れて、すり潰して食べる料理。

その他には前日の味の染み込んだ残った料理を炊飯器に入れ、一緒にご飯を炊く「香香媽媽(シャンシャンママ)」など、初めて食べる湘菜の面白さに一瞬で惹かれました。

<DATA>
■平和堂百貨(五一広場)内のレストラン(5F)
住所:中国長沙黄興中路88号