重慶の魅力

長江

長江 - 中国国家観光局より提供

夏は死ぬほど蒸し暑く、冬は霧に覆われる。四川の友達が重慶を語る時によく言う言葉です。

そんな苛烈な地域にいる女性は、肌がきれいでスタイルもよく、中国一美人が多い街と言われています。ただし、気候と同じく気性も「ポー辣(激しい)」とのこと。

そして、重慶と言えば、成都と並ぶ四川料理の中心地。重慶火鍋を筆頭に麻辣湯や毛血旺、辣子鶏、口水鶏など四川料理の代名詞と言われている料理の発祥の地でもあります。

今回はそんな重慶の魅力を独自の視点でご紹介します。

中国一の人口を誇る重慶市

重慶は別名「山城(サンチェン)」と言い、中国では珍しく、なだらかな山が多い丘陵地帯にある大都市。以前は四川省に属していましたが、1997年に政府直轄都市に制定。2014年の統計を見ると人口は約2884万人となり、上海、北京を抜いて中国一の人口を誇ります。

また重慶市は中国西南地区最大の商工業都市でもあり、主な産業にオートバイ、自動車産業があります。重慶市内の繁華街を走っている黄色のタクシーは長安鈴木社で生産されたもの。(長安鈴木は日本のスズキと長安汽車が合併した会社)

商工業都市というイメージがある重慶の面積は、農村が多い30の近隣の県、自治区を含むと北海道並みになります。

重慶市内の見どころ

重慶市内の見どころと言えば、主に次の4つがあげられます。
  • 長江を遊覧する三峡下りツアー
  • 朝天門(チャオテンメン)の夜景
  • 重慶市内の中心地、解放碑(ジエファンベイ)
  • 300年前に建てられた湖広会館
三峡下り

三峡下りのスタート地点 - 中国国家観光局より提供

昔から重慶旅行の目玉は「三峡下り」。三峡ダム崩壊など賛否両論ありますが、国内国外から多くの旅行が訪れます。重慶から三峡ダムがある宜昌までは下り約3泊4日、上り4泊5日。最長は長江から揚子江を通り、上海まで抜けるルート。下りで6泊7日の長旅です。

解放碑

重慶の繁華街の中心、解放碑

酸辣粉

好又来の「酸辣粉(スァンラーフェン)」

三峡下りの前にぜひ寄っておきたいのが、重慶市内の観光。昼間は重慶市内の 繁華街、解放碑をぶらぶらし、時間があれば、解放碑の横にある仏教の寺、羅漢寺へ(入場料:10元)。そして、小腹が空いたときにおすすめなのが、好又来の「酸辣粉(スァンラーフェン)」(6元)。たっぷりの酸味の中、辛みと麻の味が絶妙な粉条(サツマイモの麺)です。

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■好又来
住所:中国重慶八一路好吃街 ※向かいに重慶名特小吃城あり

湖広会館

湖広会館

解放碑付近を大体見終わった後は長江沿いへの「湖広会館」へ。明、清の時代、他の地方からやってきた移民の商業を支えた場所です。資料を読むと広東会館、江南会館、両湖会館、江西会館の4つからなる湖広会館は中国で最大の会館建築群と言われています。入場料は30元です。

夜は朝天門へ行き、対岸の夜景を楽しみましょう。三峡下りの出発点でもある朝天門埠頭は北を流れる嘉陵江と東を流れている長江が交差し、一つになる場所です。夜景ポイントして有名で、夜になると多くの人たちが川沿いに集まってきます。

重慶郊外の見どころ

重慶市内から地下鉄で簡単にいける距離にある見どころ次の2つ。
  • 沙坪バー区にある古い下町、磁器口古鎮
  • 共産党員の牢獄に使われた歌楽山の中腹にある白公館と渣滓洞
磁器口古鎮

重慶市郊外にある磁器口古鎮

磁器口古鎮は地下鉄1番線の「磁器口」で下車し、徒歩1分の距離。石畳で昔ながらの街並みがどこか懐かしく、多くの観光客でにぎわっています。そして、磁器口と言えば、名物の「毛血旺」と「陳麻花」が有名です。

毛血旺は鴨の血をメイン具材として、様々な具材を入れて煮込む激辛料理。陳麻花は小麦を練ったものを揚げたお菓子のようなもの。陳麻花は店頭で揚げているので、味見をしつつ好きなお店のものを購入してください。

森林公園でもある歌楽山の中腹にあるのが、白公館と渣滓洞。白公館は国民党に反対する共産党員などを投獄した場所です。資料によると1949年国民党が重慶を脱出する際、収容所のほとんどの囚人が殺されたと言われています。1000万部を発行し、ドラマにもなっている革命小説「紅岩」の舞台。

歌楽山辣子鶏

歌楽山の名物、特大の辣子鶏


こう見ると歌楽山は暗い歴史の場所……となりますが、歌楽山には人を笑顔にしてくれる特大の歌楽山辣子鶏という名物料理があります。