四川/四川の基礎情報

"食レポ"あの四川料理よりも!!中国一辛い湖南料理体験(2ページ目)

中国八大料理の一つでもある湖南料理は、四川料理よりも辛く中国で一番激辛な料理として人気を集めています。湖南料理は油をたっぷり使って炒め、醤油味が強く、酸っぱ辛い味が特徴。日本人に馴染みのある酸辣湯も発祥は湖南料理と言われています。

中川 正道

執筆者:中川 正道

四川ガイド


長沙の名物「臭豆腐」を食べる

臭豆腐

長沙の名物、臭豆腐


長沙の名物料理と言えば、臭豆腐(チョウドウフ)が一番有名です。臭豆腐とは豆腐で作られる発酵食品。今や湖南省だけではなく、中国全体で食べられる国民食になっています。

長沙の臭豆腐

長沙の臭豆腐は進化し、黒色に変化。油でカリッと揚げます。

その本場の長沙では臭豆腐がさらなる進化を遂げ、発酵によって黒色に変色する「黒色臭豆腐」が人気でした。カリッと揚げた黒い臭豆腐の真ん中に穴をあけて、ニンニクが効いた酸味がある少し辛いタレを入れて食べます。

<DATA>
■黒色経典臭豆腐(坡子街店)
値段:一碗五元(5つ入り)
住所:湖南省長沙市天心区黄興南路歩行街悦方大厦旁

長沙で食べるお米の麺

長沙市内には至るところで「米粉(ミーフェン)」という看板をみます。そのことをタクシーの運転手さんに聞いてみると次のように教えてくれました。
長沙人はご飯好きで本当は三食、全部米を食べたい。でも朝から米を炊くのは大変。だから、朝は米粉を食べるようになったんだ。
米粉はお米が原料の米の麺。ゆで時間も通常の小麦面より早く、さっと出来上がるため、朝食に米粉を食べる人も多いとか。
米粉

湖南省のソウルフード「米粉」は朝から食べます

今回はローカルな人気米粉屋「周記粉店」に行き、一番スタンダードな肉絲粉(ロウスーフェン)を注文。こってりとした醤油味にピリッと一味を入れ、つるっと米粉を食べる。朝からがっつり食べて元気が出る、そんな味でした。

<DATA>
■周記粉店
値段:肉絲粉(5元)
住所:湖南省長沙市天心区蔡鍔南路県正街東段

中国人にもあまり知られていない長沙グルメ

今回、長沙出身のグルメな観光ガイドの方にあらかじめ「長沙で絶対食べてほしい料理」というのをリストアップしてもらい、評判のレストランを回ってみました。4日ほど滞在しましたが、リストアップしてもらった料理の1/5も食べきれていません。それほど多種多様な料理が存在します。

ちなみにその料理を四川の食通の友人に見せましたが、ほとんど知りませんでした。中国人もまだあんまり知らない湖南料理の魅力。ガイドは四川の食文化を追い続けていますが、本当に中華の世界は各地方でいろいろな食文化を育んでいて、独自の発展を遂げている、と思い知らされます。

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