最期をどこで迎えたいか……考えたことはありますか?
「終の棲家は自宅」の理由は、一番落ち着けるから
「自宅」を選んだ理由は、「一番落ち着けるから」が最も多く、次いで「住み慣れた場所だから」「自宅で一生を終えたいから」「気兼ねなく住めるから」「一番思い入れがあるから」が続いています。「老人福祉施設・老人ホーム」を選んだ理由は「家族に迷惑をかけたくないから」が最も多く、次いで「安心できるから」の順です。「サービス付き高齢者向け住宅」では「安心感があるから」が最多で、「ある程度自立した環境で、必要なサービスを受けられるのが理想的だから」が続く結果となりました。
最後を自宅で迎えることは、現実に可能か?
この調査結果を見て、私が感じたのは、本当に最後を自宅で迎えることは、現実的にできることなのだろうか?という疑問でした。私の疑問は2つです。
一つ目は、終の棲家ともなれば、「自宅で介護」は避けられません。90歳まで生きるという長寿化により、認知症や寝たきり(骨折などによる)になり、要介護4、5になっても、自宅で介護を受けながら生活することが本当にできるのだろうか?ということ。
二つ目は、生活費、介護費、医療費などが嵩むなか、経済的に無理なく暮らせるのだろうか?ということでした。
要介護4~5になったら自宅での介護は心身的に厳しい?……次のページ