リーダーの極意－ウエストポイント式　仕事の法則とは(2ページ目)

５.前向きの見通しを持つこと
未来への具体的なイメージは現実化します。トップが前向きの見通しを語ることができれば、それが現実となる可能性が高まります。勝利者となるのは、常に最も高い目標を持ち、最も前向きの見通しを持つ人々であると考えられます。

６.部下の面倒を見ること
「部下の面倒を見れば、部下が面倒を見てくれる」と、軍隊では昔から言われています。忠誠とは双方向性のものであるということです。人の利害を無視すれば、自分の利害を考えてもらいません。真のリーダーは人を育てることができる人です。

７.己を捨てて義務を果たすこと
リーダーには、任務を遂行することと部下の面倒を見ることの両方が求められます。リーダーは自身のことより担当する任務と部下の世話を優先すべきです。そうでなければ、あなたは本当のリーダーとは言えないのです。

8.先頭に立つこと
人を引っ張るには、自らが先頭に立つ以外にありません。そうすれば状況がつぶさに見えるだけでなく、後に続く部下はあなたが本気であることがわかるはずです。先頭に立てば、景色も変わり、それまで見えないことが見えてくることでしょう。

以上の8つの法則を毎朝復唱し、機会があればそれを実行するのだと自分に言い聞かせて下さい。そして、一日の終わりにはその日の行動を点検して下さい。リーダーシップとは行動そのものです。

こうしたことを継続し習慣化できれば、あなたが手にする成功は劇的なものとなることでしょう。

参照図書：
ウエストポイント式　仕事の法則（ウィリアム・A. コーヘン著2002年　日経BP社刊）