一戸建てから新築マンションへ買い替える際の注意点

50代の住み替え

今、50代以上の住み替えが活発だ。とくに都心部の新築マンションではこの年代の顧客層が一定の割合を占めるといわれている。丁度、10年ほど前から見られる現象であるが、今回はこの世代特有のニーズや注意点などについて考えてみようと思う。

さて、50代といえば、おおかた子育てから解放され、自分（たち夫婦）の生活に専念して考えられる年代といえる。余分なモノを整理して、シンプルに暮らしたい。気に入ったものだけに囲まれ、好きなことに時間を費やしていきたいという欲求が高まるようである。

思い切ってライフスタイルを変えるには住み替えが必須だ。巣立って物置になっていた子ども部屋も無駄。もっと都心に暮らせば、好きなお芝居や友達の家にも近くなって……ということのようだ。

新築マンションの魅力

20数年経った一戸建て住宅というものは、設備など何かと修繕や交換が重なり合う。仮に不都合を感じずとも、外壁や屋根に大がかりなメンテナンスの必要性を感じる時期であることに違いはないし、30代の頃なら使いやすかった間取りも今となっては決して効率良いスペース配分とは言えない。

庭の手入れも「億劫になってきた」と感じる人が多い。いまはまだ良いが、10年後を考えるとちょっと辛いかも、ということのようだ。これは2階建ての立体構造にも同じことが言える。階段の上り下りもいずれは負担に思う時が来るのであれば、今のうちに段差の少ない家に住み替えたいと思う。

住宅性能の進歩も気になるポイントだ。リフォームも一旦は検討してみるが、今どきの住宅は断熱性が良く、省エネ効果も目に見えて差がある。ならば、いっそのこと新築に住み替えようと決心する。昔では考えられなかった都心に近い場所に、マンションが次々と建てば、そこに関心がいくのは当然といえば当然だ。