リーダーシップ/リーダーシップの基本知識

非営利組織のリーダーシップ(2ページ目)

営利企業と違い、非営利組織(ボランティア)で執るべきリーダーシップはやや異なります。命令と服従ではなく、共感と納得がキーワードです。その意味では、「オピニオンリーダー」と言う言葉のニュアンスが適合するかと思います。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド


非営利組織のリーダーとして心掛けること

共感をベースとしたリーダーシップが求められます

共感をベースとしたリーダーシップが求められます

一番目としては、指示命令は極力避けることです。手弁当で集まった仲間ですので、上下関係ではなく、対等な関係で接しましょう。非営利組織のメンバーは比較的本業がうまくいっていて、時間的に余裕がある人が多いものです。

次に、メンバーの志に敬意を払うことです。少ないメンバーで組織を動かすケースが多いものです。一人ひとりの灯を消さないように、対話をベースとした仕事の割り振りをすることを心掛けましょう。

更に、共感納得でリードしていくことです。「オピニオンリーダー」と言う言葉がありますが、そういう人を中心に組織化されたものをイメージして下さい。特定の分野における専門性と先見性を併せ持っている人のイメージで、メッセージに共感を覚える人のイメージです。

最後に、急速な成長を求めず、堅実な組織運営を心掛けることでしょう。営利企業ではありませんので、売上や利益の明確な必達目標値があるわけではありません。少ない中核メンバーのモチベーション(やる気)をいかに高めるかがポイントとなります。

モチベーションを高める3つの方法

1番目は方向性を示すことです。中長期的な目標を示すことは結束力や団結力に繋がります。また、状況が悪くなったとき、先が見えませんと不安が募るばかりです。2番目は任せることです。権限移譲は相応の評価をされているからこそ任せられるので、モチベーションに繋がります。3番目は褒めることです。褒められることで自分への信頼を感じ、モチベーションが上がります。

金銭的報酬以外ではこのような心理的報酬が得られるかどうかが鍵となります。この任せることや褒めることは心理的報酬と考えられるのです。

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