コーチング

関係構築は「時間」の問題なのか!?(2ページ目)

確かに、関係構築にはある程度時間が必要です。しかし、だからといって、受身でいてもできるものでもありません。今回はアクティブに関係づくりに取り組むためのヒントをご紹介します。

平野 圭子

執筆者:平野 圭子

コーチングマネジメントガイド


信頼関係の築き方も人それぞれ

次に重要なのは、関係の築き方も人それぞれ、ということです。
さらに言うならば、組み合わせや相性によって本当にいろんなパターンになるということです。

ここで活躍するのが、以前ご紹介した「タイプ分け」です。

タイプわけとは、コミュニケーションスタイルを
  • 自分で判断したい「コントローラー」
  • 影響を与えたい「プロモーター」
  • 正確でありたい「アナライザー」
  • 合意を大切にする「サポーター」
の4タイプに分類したコミュニケーションツールです。
(詳しくは、記事の最後に過去記事リンクよりご確認ください。)

全員が全員どれか1つのタイプに分類されるというより、それぞれどの対応の傾向が強いかを知るためのツールです。

タイプ分けの目的は、相手や自分の個性を決めるつけることではありません。相手をよく観察し、自分と相手の違いもしくは似ている点をどのようにうまくつなげていくか、そのための視点として活用します。

タイプ分けが関係構築に役立つ3つの訳

  1. 観察することで緊張が解かれる

    人は自分が「見られている」、「聞かれている」と思うと緊張し、自分がどのように評価されるかが気になってしまいます。
    逆に、相手を「見る」「聞く」という観察する側になることで、落ち着いてコミュニケーションを交わすことができます。その観察モードのスイッチとして、タイプ分けは機能します。その際、「この人はどんな人なんだろう?」とわくわくする気持ちで探求する、そんな感覚を持つことが重要です。「観察」ではなく、「評価」になってしまうと相手も警戒したり、反発したりします。
     
  2. 相手、そして自分の傾向を知る

    タイプ分けを活用することで、相手がどんなコミュニケーションを好むのか、また快く思わないのかを知ることができます。そしてそれ以上に、自分について知ることが関係構築に役立ちます。
    自分ならこう接して欲しい、自分ならこうアプローチしてほしいという内容を、私たちは無意識に相手もそうだと思い込んでいる場合が少なくありません。しかし、自分が何を当たり前と思っているのかを意識するのはなかなか難しいものです。なにしろ、「当たり前」なのですから。そこでタイプ分けを活用して「自分」を知ることで、自分がスタンダードだと思っていたことが、1つのパターンにすぎないことを知ることができ、関係構築をスムーズにします。
     
  3. 相手と自分のマッチングができる

    あとは、自分と相手の同じところ、違うところを認識し、そのリンクをどう活かすか、ギャップをどう埋めるかを考えればよいことになります。

なお、それぞれのタイプの特徴や事例は、次の過去記事をぜひご参照ください。

ちょっと苦手な人はいませんか?(タイプ分けの紹介)
信頼関係のつくりかたもタイプによって異なる?!

いかがでしたでしょうか?
ぜひ、アイスブレイクとタイプ分けを活用して、いち早く、アクティブに関係づくりを始めて下さい!
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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