浴室/シャワー・浴室乾燥機・ミストサウナの基礎知識

シャワールームの種類と特徴&選び方のポイント

バスルームとは別に、シャワールームを設けることで、より快適な暮らしが実現することもあるものです。ここでは、水まわりを検討する際に知っておきたい、シャワールームの種類や特徴、基礎知識をまとめました。

岩間 光佐子

執筆者:岩間 光佐子

住まいの設備ガイド

シャワールームとは、シャワー水栓、排水や換気を備えたスペース

オーバーヘッドシャワー、ゆったりとしたベンチ、収納棚、ダウンライト(LED)、折戸などが組み込まれたプラン。掃除のしやすいカラリ床も搭載。[シャワ―ルーム0816Gタイプ]undefinedundefinedTOTOundefined https://jp.toto.com/

オーバーヘッドシャワー、ゆったりとしたベンチ、収納棚、ダウンライト(LED)、折戸などが組み込まれたプラン。掃除のしやすいカラリ床も搭載。[シャワ―ルーム0816Gタイプ]  TOTO 

シャールームとは、シャワー水栓はもちろん、排水や換気設備を備えた空間のこと。海外のホテルなどでみられるスペースですが、家族構成やライフスタイル、間取りなどによって、住宅でも取り入れるケースがみられます。

一般的な新築の場合、バスルームではなくシャワールームだけを設ける、というプランは多くはありませんが、2世帯住宅やゲストルームがある住まいなどでは、もうひとつのバスルームとして設置するケースも。出勤前、朝のシャワー用に、寝室に隣接させるプランなども考えられます。

また、最近では、自宅に介護が必要な方がいらっしゃる場合など、ベッドから行き来しやすい場所に設置するリフォームもみられるようになりました。車椅子で出入できるタイプを選ぶことで使い勝手も高まるでしょう。

ユニット化されたメーカー商品も充実

戸建て住宅にもぴったりと納まるサイズ、機能で選べるシャワーヘッド、磨いた石のような表情を持つ壁面パネルなど、充実の装備。 [シャワ―ユニット]undefinedLIXIL undefinedhttp://www.lixil.co.jp/えることですが

戸建て住宅にもぴったりと納まるサイズ、機能で選べるシャワーヘッド、磨いた石のような表情を持つ壁面パネルなど、充実の装備。 [シャワ―ユニット] LIXIL

シャワ―ルームは、バスルームと同様に、水栓金具や床・壁材などをひとつひとつ選び、現場で施工(造作)することもできますが、ユニット(システム)化された設備機器商品としてのシャワールーム(ユニット・ブース)を取り入れることも。国内の設備機器メーカーの商品だけでなく、海外製品なども豊富に揃っています。

シャワールームのメリットは、限られたスペースでもプランニングできること。空間のつくりにもよりますがバスルームに比べ掃除が楽なこと、また、狭い空間なので、空間がすぐに暖まり心地よいことなども特徴のひとつと言えるでしょう。

メーカー商品はシンプルなデザイン。半畳程度から揃う

シャワ―だけでお湯につかったように温まる新感覚の入浴スタイル。全身を包み込む霧状のシャワーが特徴。[シャワ―・ド・バス]undefinedLIXIL undefinedhttp://www.lixil.co.jp/

シャワ―だけでお湯につかったように温まる新感覚の入浴スタイル。全身を包み込む霧状のシャワーが特徴。[シャワーユニット シャワー・ド・バス タイプ] LIXIL  

設備機器としてのシャワールームは、使い勝手や清掃性を高めたタイプも増え、シンプルでモダンなデザインが多く揃っています。四角形や多角形のタイプ、ホテルに設置されているような円形のものなども。サイズは、国内メーカーの商品では、半畳程度の広さのものから1畳弱程度のものがみられます。広めのタイプには、腰をかけるようなスペースが確保されている商品もあるので、ゆったりとした心地よさを得ることができるでしょう。

多機能なシャワー、壁材などのバリエーションも

オーバーヘッドシャワーとハンドシャワーを設置したタイプ。ベンチや収納棚、ダウンライト(LED)、折れ戸などを取り入れた、落ち着いた色合いのシャワールーム。[シャワ―ルーム0812Xタイプ]undefinedTOTOundefined https://jp.toto.com/

オーバーヘッドシャワーとハンドシャワーを設置したタイプ。ベンチや収納棚、ダウンライト(LED)、折れ戸などを取り入れた、落ち着いた色合いのシャワールーム。[シャワ―ルーム0812Xタイプ] TOTO

シャワー水栓の多機能化も進んでおり、省エネルギー性能はもとより、さまざまな水流を楽しめるもの、天井から水流が降り注ぐようなシャワー、全身を包み込むようなものなどを取り入れることができるタイプもみられます。デザインや色壁材、収納棚やカウンター、手すりなども用意されているので、好みに合わせて選ぶこともできるでしょう。

海外の製品などには、ホテルでみられるような全面強化ガラス仕様の製品なども。デザイン性も高く広々と感じることは大きな魅力ですが、ガラスを美しい状態で保つことは思いのほか大変なことも。選ぶ際には、お手入れ方法、掃除のスタイルなどを考慮することも大切です。

リフォーム向けの設置しやすいシャワールーム

押入れスペースを利用してシャワースペースにリフォーム可能。undefined[押し入れシャワールーム]undefinedTOTOundefined https://jp.toto.com/

押入れスペースを利用してシャワースペースにリフォーム可能。 [押し入れシャワールーム] TOTO 

新築ではなく、リフォームをきっかけにシャワールームを取り入れるケースもみられます。2世帯で暮らすことになったり、在宅での介護が必要になった場合など、家族構成やライフスタイルの変化に合わせて、検討してもいいでしょう。

最近では、既存のスペースに納めることができるタイプ、押入れスペースを活用できる商品などもみられます。押し入れに納まるタイプは、大掛かりな工事とならずにシャワールームを設けることができるのが特徴。寝室や介護室などに隣接させることで、使いやすく、重宝するのではないでしょうか。

防水面に配慮を。メンテナンス方法などの確認を

シャワールームだけでなくバスルームにも言えることですが、プランニングの際には、排水を含め防水など専門的な知識が必要なので、不安な点があれば設計担当者などに相談を。海外の製品であったり、2階や3階に設ける場合には、事前に施工に関して確認するようにしましょう。また、木造住宅の場合など、排水音が階下に響くことも。2世帯住宅であれば、階下が親世帯の寝室とならないようにするなど、配慮しておきたいものです。

シャワールーム商品を選ぶ際には、デザインや性能はもとより、メンテナンス体制や保証期間、施工を依頼する会社の取り扱い実績なども確認しておくこともポイント。可能であればショールームで実物を確認し、空間の中に入り、動きやすさやシャワー機器の使い勝手をチェックすることをおすすめします。


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