マンション購入術/新築マンション購入の流れ

頭金ゼロでマンションを買うリスク(3ページ目)

「この先地価が上がりそう」「住宅ローンの金利が上がりそう」「家賃を払い続けるのはもったいない」という理由で、貯金があまりなくてもマンション購入をする人が増えています。頭金ゼロで買うリスクとは?

大久保 恭子

執筆者:大久保 恭子

これからの家族と住まいガイド

価格・金利の先高感で買っている人は、社会的買い時を再点検してみては

社会的買い時を見極める主なチェックポイントは、次の通りです。
  • 希望する地域の住宅の売り出し件数が豊富
自分の希望に合った住宅を十分比較検討して選ぶことができる状況かどうかが大切です。

  • 価格は高くない
同じ予算で価格低迷期と高騰期に買うのでは、コストパフォーマンスは大きく異なります。また、価格高騰期に買うと、将来売却する際の下落幅が大きくなり、売却損が生じます。

  • 住宅ローンの金利が低い
かつての住宅ローン利率の平均は4パーセント。高いときは8~9パーセントということも。現在の金利は最低水準です。

  • 税制などの支援制度が充実している
住宅ローン控除、贈与税の非課税枠拡大、消費税アップにともなう給付金など、現在は手厚い支援制度が設けられています。

価格が安い、金利が低いのは、社会的環境としての買い時のひとつの指標ではありますが、頭金2割分の貯蓄がなければ、個人的買い時にはまだ至っていない、と考えるべきでしょう。


自分にとって今は買い時かどうかを判断するには、まず、自分が個人的買い時の条件を満たしているかどうかを確認することが先決です。その上で社会的買い時の条件が整ってはじめて、買い時は今!という結論が得られるのです。

住宅価格、金利の先高感にあおられ気味で、マンション探しを始めた方は、是非一度、自分にとって、本当に今が買い時なのか、を再点検してみてはいかがでしょうか。

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