世界遺産「ブリッゲン」地区に位置する「デ・ハンゼアティスケ・ホテル」
世界遺産ブリッゲン地区の一部にある、かわいらしい木造ホテル。緑色と赤茶色の外観が目印 Photo: Asaki Abumi
ホテルのすぐ隣にはハンザ博物館、フロイエン山のケーブルカー乗り場や魚市場、観光案内所には徒歩ですぐにアクセスできます。
かつてはドイツのハンザ商人が利用した商館が、
カラフルな北欧インテリアのホテルへと変身
入り口前の待合室。奥にあるのはシンプルな受付 Photo: Asaki Abumi
客室への移動でエレベーターの窓から見えるのは、世界遺産ブリッゲンの木造建築 Photo: Asaki Abumi
ノルウェー語で「デ・ハンゼアティスケ・ホテル」とは、「ハンザのホテル」を意味します。ハンザとは、かつてブリッゲンを、干ダラの輸出取引の商館として約400年にわたり使用していた交易商人「ハンザ商人」と、都市交易の「ハンザ同盟」のことを示します。
ホテルの建物は約300年以上の歴史を誇り、ハンザ同盟時代にも干ダラ、トウモロコシ、革製品の取引所、またノルウェー人、オランダ人、ドイツ人商人たちの仕事場、宿泊・飲食施設、倉庫として利用されていました。1702年は火事にも見舞われましたが、その後修復され、2006年にはホテルとして再スタートを切りました。
かつては商館であった面影は建物の至るところに残っており、歩いているとギシギシと床の木がこすり合う音は、歴史の長さを感じさせます。観光都市の中心地とは思えない、独特の空気感に包まれているので、思い出に残る特別な夜を過ごすことができるでしょう。宿泊後に、「あそこのホテルの雰囲気は心に残ったな」としみじみとさせる魅力がある建物です。