ビジネスメールでは正しい敬語を使うのがマナー
ビジネスメールの正しい敬語
ビジネスメールにふさわしくない学生言葉
ビジネスメールの言葉遣いは大丈夫?
1.超言葉
例「超むずい」「超パ二クリました」
対応策
・「超」は止め、サイズ感を出すなら「大変」にします。
・「むずい」は「難しい」、「パニクリました」は「動揺しました」に書き換えてください。
2.ら抜き言葉
例「添付ファイルが見れる」「朝はやく起きれた」
対応策
・「ら」を省略するのはNGです。
・「見られる」「起きられた」が正解です。
3.~的言葉
例「ボク的にはこう考えます」「アタシ的にはOKです」
対応策
「〇〇的には」を「私は」に変えましょう。
尊敬語と謙譲語を取り違えないで
質問します! 尊敬語と謙譲語の違いは何でしょうか?答えは、相手の行為には尊敬語、自分の行為には謙譲語ということです。もし悩んだときは、主語が誰なのかをハッキリさせると答えがわかります。
■尊敬語と謙譲語の使い分けのポイントは主語の違い
では、普通語 「言う」を例にして違いを見てみましょう。
尊敬語: あなたが「おっしゃる」「言われる」
謙譲語: 私が「申す」「申しあげる」
この基本を知らないと、誤った使い方をしやすくなります。せっかく相手を高めたつもりでも逆効果となるので、取り違えないようにしましょう。
誤)ケーキをいただいてください。
正)ケーキを召し上がってください。
誤)お名前はなんと申されますか?
正)お名前はなんとおっしゃいますか?
誤)〇〇様がおられる。
正)〇〇様がいらっしゃる。
おっしゃる?おっしゃられる?意味のない二重敬語に気をつけろ!
丁寧に書こうとするあまり、敬語のダブル使いをする。これも敬語のミスとして、よく見かけます。さっそく例を見てみましょう。誤)お客様がおっしゃられるとおり
正)お客様がおっしゃるとおり
⇒「言う」の尊敬語「おっしゃる」で十分。「れる・られる」はいらない。
誤)パンフレットをご覧になられましたか?
正)パンフレットをご覧になりましたか?
⇒「見る」の尊敬語「ご覧になる」で十分。「れる・られる」はいらない。
身内のことは低めて
最近レストランやデパートで若い店員の方と話をすると、「家族や同僚の話なのに尊敬語を使う人が多いな」と感じます。第三者に身内のことを話すなら低めるのがマナー。「敬称をつけない」「尊敬語は使わない」と覚えましょう。誤)先輩、ウチのお母さんの話を聞いてくれますか?
正)先輩、私の母の話を聞いてくれますか?
誤)お客様、綾小路部長はすぐにいらっしゃいます。
正)お客様、綾小路はすぐに参ります。
練習問題に挑戦して自信をつけよう
最後に練習問題を用意しました。次のフレーズをあなたなら何と書き換えますか?Q1.お客様の反応はビミョーでした。
Q2.メールのほう読みました。
Q3.添付という形で送ります。
Q4.納期は○月○日でよろしかったでしょうか。
A1.お客様の反応は良いとも悪いとも言えませんでした。
A2.メールを読みました。
A3.添付で送ります。
A4.納期は○月○日でよろしいでしょうか。
敬語に自信をつけるポイントは2つあります。ひとつめは敬語の基本をおさえること。2つめは使って慣れることです。
ビジネスマナーの基本中の基本である敬語。正しい使い方で、あなたの価値をもっと高めましょう。
【関連記事】