ノルウェーの極端な日照時間/夏と冬
ノルウェーの夏は日照時間が長く、夜間も明るい。夜間は肌寒くなるので上着は要。写真はオスロフィヨルドが見渡せるテューヴホルメン地区 Photo: CH - Visitnorway.com/Innovation Norway
冬は日照時間は短く、首都オスロでは14時半頃からどんどんと暗くなり始めます。太陽も本格的に顔を出さず、日中は薄暗い曇りの状態が一般的です。日本に比べて街頭が少ないのですが、積もった雪は反射板のような役割を果たし、光源が反射されて意外と明るく感じます。団体ツアーではなく、個人旅行者で一人旅をされる方は、土地勘がない状態で人気のない暗い場所(公園や川沿い)をうろうろしてしまうと、治安や安全面で心配な部分があります。車の運転手も薄暗い中では歩行者が大変見えにくい状態なので、北欧ではアクセサリー感覚で使用されているリフレクター(反射板)なども利用してみてください。
日照時間が短く、暗いということは、オーロラ観測には最適な条件となります。「オーロラ観測は真夜中も起きていないといけないのかな」と思いがちですが、観光都市トロムソなどでは日中に観光を楽しんだ後に、そのまま20時以降からオーロラが観測可能です。
あると便利、防水&防風対策の上着(帽子付き)と折り畳み傘
ノルウェーでは日本で一般的な折り畳めないタイプの縦長い傘はあまり使用されていません。これは雨が長時間降らないことも関係しています。カバンの中から自由に取り出しができる折り畳み傘が人気あり。日本からわざわざ持ってくる必要はないかもしれませんが、必要時は通りで見かけるアパレルショップなどで購入可能です。便利な衣服は防水・防風対策がされている軽量の上着やウインドブレーカーです。水をはじくタイプであれば、急に雨や雪が降っても困ることはありません。フィヨルド観光中にはフェリーに乗ることもあり、風が強い時もあるでしょう。観光中は移動が多く体力を使うので、動きやすい軽量のものであればさらによし。また帽子付きであれば、傘を差す手間もはぶけ、カメラでの写真撮影の邪魔にもなりません。
ベルゲンは雨の町
フィヨルド観光などで人気があるベルゲンは「雨の町」として有名です。メキシコ湾流の影響で、首都オスロよりも温暖な気候ですが、「1年の三分の二が雨」と言われるほど、頻繁に雨が降ります。ベルゲンがノルウェー観光の目的であれば、日本で事前に軽い折り畳み傘を用意しておいたほうが、現地で購入する時間を節約することができるかもしれません。寒い屋外/暖かい屋内
ノルウェーではファンヒーター、ストーブ、暖炉などの暖房器具が発達しており、壁、床、窓の保温性も高いので、外はマイナスでも室内は予想以上に暖かいです。現地ノルウェー人でも、真冬に限らず、上着を脱いだら半袖やキャミソールという人がいます。外から屋内に入ったら「暑い、暑い」となることもあるので、脱ぎ着のしやすい重ね着を心がけましょう。※地球温暖化による異常気象が原因で気候が大きく例年と異なる年となることもあります。
参照:ノルウェー観光局Visit Norway、ノルウェー気象庁、気象情報サイトYr.no、スカンジナビア政府観光局