ノルウェー/ノルウェー基本情報

ノルウェーの季節・気候・旅の服装(3ページ目)

世界地図を広げると、ノルウェーははるか北部に位置し、本土の約半分が北極圏(ラップランド)となります。フィヨルド観光で人気のある夏は湿気がなく、涼しい夏で快適。オーロラ観光で人気のある冬はぐっと冷え込みますが、美しい雪景色を楽しめます。ノルウェーの季節・気候・旅の服装を詳しくご紹介します。

鐙 麻樹

執筆者:鐙 麻樹

ノルウェーガイド

四季と服装・春

ノルウェーの春

ノルウェーの春。「五大フィヨルド」のひとつであるハダンゲルフィヨルド地域では5月に一斉に果樹園の花が咲く Photo: CH - Visitnorway.com/Innovation Norway

4月頃から少しずつ春めいた天候となり、雪の下に埋もれていた植物が顔を出し始めます。5月になってもまだまだ肌寒く、日本での「秋の服装」くらいがノルウェーの春には適しているでしょう。

ノルウェーの夏のフィヨルド観光

ノルウェーの夏のフィヨルド観光。防風・防寒対策がされた軽量の上着があると便利 Photo: CH - Visitnorway.com/Innovation Norway

5月になると気温が上がり始め、快適で涼しい夏が始まります。フィヨルド観光のツアーも続々とスタート。長く、暗かった冬が終わり、太陽も頻繁に顔を出し始めます。6月中旬~8月初旬が一番暖かい時期となります。

地元のノルウェー人にとってはバカンスの時期でもあり(特に7~8月)、水着姿で至るところで日光浴をしながらアイスクリームを食べています。6月になると世界各国からの旅行者がフィヨルド地帯を訪れ、5~7月には北極圏で太陽の沈まない「白夜」と「真夜中の太陽」が観測可能。

日中は半袖で大丈夫ですが、朝方と夕方は冷え込むので上着が必要です。また、日光が強い時期もあるのでサングラスがあると便利。「湿気」がないので、日本の夏のように、暑くて汗をかくということはほとんどありません。

ノルウェーの秋の服装

紅葉が美しいノルウェーの秋。肌寒いので上着は要 Photo: CH - Visitnorway.com/Innovation Norway

8月になると気温が徐々に下がり始めます。秋は短いですが、9月頃から美しい紅葉が見られます。9月は地元のノルウェーの人々が山でベリー狩りやキノコ狩りを楽しむ時期でもあります。風が冷たくなってくるので首周りを冷やさないためのマフラー、ジャケットなどの上着、脱ぎ着ができる衣服は必要不可欠。

ノルウェーの冬

ノルウェーの冬は帽子、マフラー、手袋などの防寒着が必須! Photo: CH - Visitnorway.com/Innovation Norway

9月から3月はオーロラのベストシーズンでもあり、ノルウェーは長い冬に突入します。10月になると地域によっては雪が降り始めます。11月中旬になるとクリスマスシーズンも到来。北極圏では太陽の昇らない「極夜」が観測可能。ノルウェー人はクロスカントリーなどの冬のスポーツを楽しみます。

地域にもよりますが、非常に寒くなるので、マフラー、帽子、手袋などの防寒着は必要不可欠です。ブーツも滑り止めが付いた冬用のものを。ヒールや厚底のブーツはおすすめしません。ノルウェーの冬では「おしゃれなファッション」は忘れて、「歩きやすくて、暖かい服」を優先してください。また、思い出のカメラ撮影中に雪が振って傘を差すのは大変なので、「帽子」付きのコートやジャケットが役立ちます。雪で服が濡れやすいので、防水対策のものを。風があまりにも冷たいときは、現地の人々がしているように、マフラーで口(顔の下部分の三分の一)を覆うことをおすすめします。これは冷気が肺に入って、呼吸がしにくくなることを防ぐためです。晴れた日は雪面の照り返しのためにサングラスが必要な場合もあります。

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