危機的状況で省エネモード発動
体脂肪-1kgが結構タイヘンだということは3ページ目で触れましたが、それでも頑張りたいという方に知っておいていただきたいことがあります。
身体には生命を維持する本能があるということ。体脂肪を使わなければならないような"危機的状況"を感じると、平常時とは違う機能が働いてしまうことがあり、専門家の間でも、基礎代謝を下回るような低いカロリーの設定(1日あたり1000~1200kcal未満の少ない食事)をすると、急激な防御反応が起こすとする見方が多いのです。
危機的な状況が起きると、身体は省エネモードに傾くというのはお聞きになられたことがあるでしょう。基礎代謝量を減らすことで生命を維持しようとするのですが、それによって大事な身体の赤身肉(筋肉)部分が減り、その後普通の食事に戻したときにも今まで以上に太ってしまうということが、理屈として考えられます。
- 1ヶ月-5kg減は可能?
急激でないダイエットというのは、基礎代謝以上のカロリーをきちんととりながら、しかもそれらの食事内容をきちんと考えて行うダイエットのことです。したがって、1ヶ月に5kg痩せようとなると、1日あたり1167kcal(※1)ほどの不足を作らなくてはならない計算となり、普通の社会生活を行う人にはほぼ不可能。安全なダイエットとは全く呼べないことになります。
※1「7000(kcal)×5(kg)=35000(kcal)」、これを30日で減らすという計算で「35000(kcal)÷30(日間)=1167(kcal)」という計算となります。