ひょっとして「受験うつ」に近づいていませんか? 

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ストイックに自分を追い込んでいるうちに、「受験うつ」に近づくことも

寝る間も惜しんで、志望校合格のために猛勉強を続ける受験生たち。夢に向かってひたむきに努力する姿は美しいものですが、実は、そのひたむさゆえに心が折れてしまう危険性もはらんでいます。その代表的な危険が「受験うつ」。受験生活のストレスからうつ症状が強くなって、さまざまな心身症状が出現するリスクです。

「やらなければ」と気ばかり焦るのに、勉強が手につかない。勉強を始めても、集中力が続かない。思考が混乱して、簡単な問題なのにうまく解けない。自信が持てず、意欲が湧いてこない。よく眠れない、眠っても疲れが取れない。食欲が湧かない、あるいは食べ過ぎてしまう――たとえば、このような2週間以上症状が続いている場合には、要注意。本格的な「うつ病」に移行している可能性も考えられます。

これらの症状の多くに心当たりがあれば、早めに思春期・青年期の精神疾患に詳しい精神科を受診しましょう。

受験うつに陥りやすい日常生活とは? 

この記事では、受験うつの予防ポイントについて考えていきます。まず、受験うつに陥りやすい学生・生徒には、ある特徴的な日常生活のパターンがあるように思われます。代表的なものをあげてみました。

1. 睡眠時間を削って勉強をしている
2. 夜型生活や昼夜逆転になりがち
3. 太陽光を浴びる機会が少ない
4. 偏食や小食、欠食、夜食が続いている
5. 運動する機会はほとんどない
6. 思う存分、気晴らしができていない
7. 気軽なおしゃべりを楽しめていない


それぞれの生活習慣について、順に解説していきましょう。

「睡眠」と「生活リズム」が乱れていませんか?

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昼夜逆転、部屋にこもりっぱなし――こうした生活が「受験うつ」を招くことも

1. 睡眠時間を削って勉強をしている
2. 夜型生活や昼夜逆転になりがち

1~2は、睡眠不足と睡眠リズムについて。追い込みの時期になると睡眠時間を削り、夜更かしを続けたり、休日には朝方まで勉強して昼夜逆転の生活習慣になる人も少なくありません。こうした睡眠不足や睡眠リズムの乱れは、抑うつ、不安、苛立ちなどの精神症状、頭痛や肩こり、めまいなどの身体症状の誘因になります。

3. 太陽光を浴びる機会が少ない

3は、生活リズムについて。薄暗い室内で1日中カンヅメ状態で、気がつけば外に出ていない……といった状況が、受験生には起こりがち。太陽光を浴びる機会が少ないと、精神の安定に関わる脳内物質セロトニンの分泌が低下し、うつ状態になりやすくなります。蛍光灯の明かりでは不十分。きちんと太陽光を浴びる必要があります。

次は、「食事」と「運動不足」、「気分転換」の問題について考えてみましょう。