起業・会社設立のノウハウ

事業コンセプトのつくりかた(2ページ目)

起業する際にやっておきたいことの1つが事業計画書づくり。中でも事業コンセプトを明確にしておくことが起業の成否を分けるとともに、創業融資や補助金の獲得にも影響を与えます。多くの起業家の事業計画書を指導してきたガイドの経験をもとに、事業コンセプトのつくりかたを公開していきます。

中野 裕哲

執筆者:中野 裕哲

起業・独立のノウハウガイド


何を

そのターゲット客層に「何を」提供するのでしょうか?なんとなくあいまいな要素が残っていてはいけません。商品・サービスの要素をかなり具体的に決めていく必要があります。

例えば、コンサルタント業だとしたら
  • 誰がコンサルティングを担当する?
  • どんな手法?
  • それを名付けて「○○」という?
  • それを導入するとどんな効果がある?
  • 価格は?
  • 支払い方法は?
  • 提供期間は?
  • 成果が出なかった場合はどうなる?
なんとなく、「コンサルタントで起業したいです!」みたいな話がよくあります。どんな内容か問われると答えられなかったりする感じです。そういう状態を「なんとなくコンサル」と言ったりします。それだとダメですよね。本人が具体的にしたつもりでも、ガイドから見れば、まだまだ絞り切れていないということだって多くあります。もっともっと考え抜いて具体的に決めましょう。

どうやって

その商品・サービスをどうやって売るのでしょうか?ここをよく考えないと失敗します。先行するライバル達がウヨウヨといるマーケットに新参者が殴り込みを掛けるわけですから。

売るために
  • どんな仕掛けをする?
  • 広告媒体は?
  • SEO、リスティング広告で展開するキーワードは?
  • 他社に勝てる武器は?
  • 差別化できる点はある?
  • 価格的に他社に勝てる?
  • 付加価値は高い?
  • 「なるほど!」と唸らせる何かがある?
  • 知ってもらうための手段は考え抜いた?
  • フロントエンドとバックエンド、無料オファーは?
  • リピートしてもらうための工夫は? etc.

何となくはダメ、でも多少の遠回りはOK!

いかがでしょうか?「意外と不明確かも」と思った点もあったのではないでしょうか?事業コンセプトを明確化していく作業は非常に大事です。

「いやいや、最初からそんなのムリだよ!」と思った方がいるかもしれません。はい、その通りだと思います。やってみなきゃわからないということもありますからね。ただ、なんとなくが一番ダメ。事業計画書の段階でまずは仮説、検証しましょう。そして、実際に起業したあと、結果を見ながら軌道修正していくのです。この繰り返しをできる人が成功へのパスポートを手にできるといえるでしょう。

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