バレエのジャンプ5種類とステップの名前を解説!
バレエのジャンプは5種類です。簡単なものから順に見て行きましょう。
ジャンプの5種類を簡単な順に言うと、両足跳び両足着地、片足跳び両足着地、両足跳び片足着地、片足跳び同片足着地、片足跳び他片足着地となります。この5つのジャンプをステップの名前も交えながら掘り下げて見ます。
<目次>
バレエのジャンプ1:両足跳び両足着地
プリエを十分に行い、足裏でしっかりと床を踏み、勢い良くジャンプします。両足で同時に跳び、同時に着地するようにコントロールして飛びましょう。両足跳び両足着地ジャンプは、小さなジャンプとして、本格的なアレグロ・ステップのためのウォーミング・アップとして行われます。
「タン・ルヴェ」 や 「シャンジュマン・ドゥ・ピエ」 が代表的な両足跳び両足着地ジャンプです。
バレエのジャンプ2:両足跳び片足着地
このジャンプは片足で着地するため、両足跳び両足着地のジャンプよりも動きをコントロールする必要があります。着地でのプリエは両足のプリエよりも浅くしましょう。片足着地でプリエを深くすると、膝の筋肉でその形を支えるのが難しくなりますので着地に失敗し、転ぶ可能性が出てきます。だからといって浅すぎてもいけません。片足のプリエでどの程度まで支えられるのか、自分の膝の角度を確認することをお勧めします。「プティ・ジュテ」 や 「シソンヌ」 が代表的な両足跳び片足着地ジャンプです。
バレエのジャンプ3:片足跳び両足着地
片足で跳ぶジャンプは、両足で飛ぶジャンプよりも難しいです。片足のプリエで十分に力をためて、飛ばなくてはなりません。しかしこの力をためるという行為は膝に負担がかかることなので、無意識のうちに防衛反応が働きます。その最たるものが、「ジャンプの直前にかかとを上げる」 というものです。ジャンプ直前にかかとを上げると、ジャンプの高さ・ジャンプの質ともに悪くなるので、これはやってはいけないことです。低いジャンプでかまわないので、プリエでしっかりと床を押すように心がけましょう。「アッサンブレ」 が代表的な片足跳び両足着地ジャンプです。
バレエのジャンプ4:片足跳び同片足着地
片足跳び同片足着地のジャンプはそれほど大きなジャンプとして扱われません。ですが、上半身・下半身ともにコントロールするのが大変難しいジャンプです。片足で自分の体重を全て受け止めるのですから無理もありませんね。その体重を支えるだけの脚力も必要です。プリエ、ジャンプ、着地の3つをしっかりとコントロールできる、からだのコーディネーション能力と脚力が必要なジャンプです。「タン・ルヴェ」 や 「バロネ」 が代表的な片足跳び同片足着地ジャンプです。
バレエのジャンプ5:片足跳び他片足着地
片足跳び他片足着地のジャンプは、グラン・アレグロで踊られるジャンプです。片足プリエで踏み込んで、大きくジャンプしながら移動し、違う足に着地する。このように空中で移動しながら、または空中で体勢を変えながら行われます。バレエの最後の最後で華やかに行われるステップなので、大きくジャンプする必要があります。飛ぶための脚力、滞空時間を増やすための上半身の力、柔らかな着地のための筋肉のコントロール、どれをとっても難しいものばかりです。十分なバレエのトレーニングをしてから行うことをお勧めします。「グラン・ジュテ」 や 「アントルラッセ」 が代表的な片足跳び他片足着地ジャンプです。
◎ジャンプのコツ
ジャンプを5つの側面から捉えましょう。
1. ジャンプ前のプリエ
2. 飛び上がる
3. 空中でのポーズ
4. 降りてくる
5. 着地のプリエ
ジャンプ後のプリエ
この上記5つをしっかりと区分して行うことが大事です。
1のジャンプ前のプリエでは、かかとが床から離れずに床をしっかりと捉えて柔らかい膝でのプリエをしましょう。
2の飛び上がるときは、空中のポーズめがけてすばやく両足を整えましょう。
3の空中でのポーズでは、一瞬だけ出来上がったポーズをキープするようにしましょう。
4の降りてくるときは、つま先から床に着地するためのつま先を伸ばすことを心がけましょう。
5の着地のプリエでは、膝をとにかく柔らかく使います。かかとが床に触れた後も膝が柔らかく曲がっていくようにプリエを深くしましょう。
これでジャンプ5種類の制覇は問題なしですね!
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