ややこしいnouveauの変化をマスターしよう!

nouveau

ややこしいnouveauの変化

では、次に文法のお話をしましょう。上記の図は「新しい」を意味するフランス語の形容詞nouveauの変化をまとめたものです。次の点に注意してみてください。1. 変化形はいくつありますか? 2.発音の種類はいくつありますか?

まず、1.の質問に関してですが、フランス語の形容詞は名詞の性・数にあわせて変化しますから通常は男性単数形・女性単数形・男性複数形・女性複数形の4種類となります。ところがこの場合は、男性単数形がnouveauと緑で示したnouvelと2種類あることにお気づきでしょうか?

この後者の形は「男性第二形」といって、nouvel an (新年)のように形容詞+母音もしくは無音のhではじまる男性名詞の組み合わせのときに使用します。次に2の質問ですが、発音は2種類ですよね。この「男性第二形」は男性であるのに、女性形と同じ発音になるところが間違いやすいのでしっかり確認しておきましょう。


nouveauって前に置くの?後ろに置くの?

ところで、ここで少しこのnouveauの変化形が用いられている有名なフランス語の表現をみてみましょう。

・art nouveau(アールヌーヴォー)
nouvelle vague(ヌーヴェルヴァーグ)
nouvelle cuisine(ヌーヴェルキュイジーヌ)

おそらくこの3つの言葉はお聞きになったことがあると思いますが、これらの表現と今問題になっているbeaujolais nouveauを比べてみると、形容詞が前に置かれたり後ろに置かれたりいろいろ違っていることにお気づきでしょうか?

通常、フランス語の形容詞は名詞の後に置かれ、よく使われる短い形容詞は前に置かれます。そして、置かれる場所によって意味が変わる形容詞もいくつかあります。変化形同様かなりわかりにくいのですが、一般にnouveauという形容詞は名詞の後ろに置かれると「最新の・初めての」、名詞の前だと「新規の・新たな」というニュアンスになるとされています。

例えをワインで言うなら、vin nouveauは「新酒」、nouveau vinは「別の新たな酒」。beaujolais nouveauはまさに「その年に初めてでてくる新酒」ですから、nouveauは後ろというわけです。

ということで、今年の解禁日には、ちょっと気取ってぜひぜひこうしたフランス語の知識を語ってみるのはいかがでしょう?

【関連記事】
『フラ語でワイン・チーズとお近づきになる!』



※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。