食と健康/健康レストラン・食ニュース (関西)

野菜の魅力を発信する京都八百一セイボリー(2ページ目)

2013年4月にオープンした「セイボリー」は、野菜販売の「京都八百一」と、神戸「コムシノワ」融合したレストラン。表情豊かな野菜の魅力をたっぷりと味わい、楽しむことができます。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド


野菜が奏でる料理の舞台を満喫

今回私がいただいたのは、ディナーの「シェフのおすすめコースB(7,000円)」。

セイボリー,野菜劇場,オードブル

彩り豊かな野菜で構成されたドラマチックなオードブル「セイボリー・野菜劇場のオードブル」

野菜を堪能できるセイボリーが象徴する一皿「セイボリー・野菜劇場のオードブル」からスタートです。

中央の野菜のテリーヌだげても、ズッキーニ、冬瓜、トマト、パプリカ、なす等と盛りだくさん。

周りには、ナスのペースト、ゆりねのジュレ、小芋、アンディーブ、ラディッシュ、小玉ねぎ、アイスプラント、黒にんにくなどが、お皿の中でそれぞれの風味をアピールしていました。

食べ終えた頃に、揚げ立てのエシャロットといちじくのフリットが提供され、サービスの心遣いが嬉しい野菜の劇場でした。薄味でシンプルですが、それぞれに相性のよいソースなどを組み合わせ、表情豊かな野菜の個性が楽しめます。

例えば、アイスプラントは、ユニークな野菜ですが個性が強く、これまでガイドにはあまりよい印象はありませんでした。しかしこのお料理では、梅肉のソースが添えられ、アイスプラントの個性をカモフラージュしつつ、梅肉の香りやシャキシャキとした歯触りが楽しめ、とても魅力的な組み合わせだとイメージアップされました。

セイボリー,ジャンボマッシュルーム

「ジャンボマッシュルームに詰めた鮑の香味焼き」。鮑とジャンボマッシュルームのコンビネーションが絶妙です。

2品目は、「ジャンボマッシュルームに詰めた鮑の香味焼き」。直径8cm程度の大きなマッシュルームの濃厚な味わいと肉厚の歯応えが、鮑と絶妙なコンビネーションになっていました。

ソースには鮑の肝が使われていますが、にんにくの風味をうまく効かせて磯臭くなく、肝の旨味がプラスされていました。

パンは、バゲットとポテトのパン。ポテトのパンは、じゃがいも入りの生地に塩をしっかり効かせ、外はサクッと、中はしっとり。他にはないような印象深いパンでした。


セイボリー,聖護院かぶら

「聖護院かぶらのシャツを着たハタとズワイガニのコンソメ蒸し」。聖護院かぶらの甘みが、ふんわりハタやカニの旨味を包み込んでいます。

3品目は、「聖護院かぶらのシャツを着たハタとズワイガニのコンソメ蒸し」。

ふわっと身離れのよい脂ののったハタと、ズワイガニの旨味を、薄くスライスした聖護院かぶらで覆い包まれ、おろしかぶらのとろみのあるスープとともに、いただきます。

かぶらの甘味、柚子の香りが、ほっこりと体を芯から温めてくれるようでした。


次のページでは、サプライズのメインディッシュをご紹介します。

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