Q. 同僚が30代なのに熱中症で搬送されました。できることはありますか?

Q. 「同僚がまだ30代なのに熱中症で搬送されました。こまめに水を飲んでいたのに、突然具合が悪くなってしまったそうです。水分補給を十分にしていても、熱中症は防げないのでしょうか? 暑い時間帯になるべく外に出ないのが一番ということは分かっていますが、そうもいきません。何かいい予防法があれば知りたいです」
A. 「朝食抜き」は熱中症リスクを高めます。しっかり食べて夏の体調を整えて!
熱中症対策というと、多くの人が水分補給を挙げると思います。しかし、水分をこまめにとっているつもりでも、熱中症になってしまうことがあります。意外な盲点として注意したいのが「朝食抜き」の生活です。
2026年4月に大正製薬が行った、工場や建設現場などの暑熱環境で働く20代~60代の263名を対象にした調査によると、約半数にあたる133人が「朝食を欠食する日がある」と回答したそうです。このうち約3割強にあたる47人が、「医療機関で熱中症と診断された、または熱中症と思われる症状を経験」していたことが分かりました。この数は、「毎日必ず朝食を食べる」と回答した29人と比較し、約1.6倍に相当します。朝食を食べないことは、命にもかかわる熱中症リスクを上げる行為なのです。
成人男性の場合、体の60%は水分で占められています。1日に体に出入りする水分量は、約2.5Lです。このうち、飲料水からの摂取は1200mL、代謝水が300mLですが、残りの1000mLは実は食品から摂取されているのです。
普段食べているごはんは、大体100gあたり60gが水分です。水分が少ないと感じるフランスパンでも、100gあたり30gの水分が含まれています。スイカのようなみずみずしい果物になると、100gあたり89.6gが水分というものもあります。普段の食事から、私たちは想像以上に多くの水分を摂取しているのです。
成人男性が食品からとる1000mLの水分を1日3食で割ると、1食あたり350mL弱です。つまり朝食を抜くと、それだけで350mL近くの水分をとらなかったことと同じ状態になってしまいます。起床後の最初の食事を抜けば、厳しい暑さの中で脱水に近付いてしまうのも無理はありません。
さらに、食品には調味料として塩分も含まれています。食事をとることで、水分と塩分を同時に補給できるという点も見逃せません。
- 暑い日でも朝食を抜かず、水分と塩分を含む食事をとる
- 食欲がない日は、バナナ1本など食べやすいものから始める
- 朝食に加えて、日中もこまめな水分・塩分補給を続ける
暑い季節は朝から食欲がわかないという人もいるかもしれませんが、朝食は熱中症対策として大切な役割を果たしています。まずは食べられるものから、無理のない範囲で朝食習慣を身に付けて、暑い夏を健康的に乗り切りましょう。
さらに詳しく知りたい方は、「『朝食抜き』は熱中症リスクが上がり危険?熱中症対策に重要な朝ごはん」をあわせてご覧ください。







