Q. 「朝ごはんを食べ過ぎるとしわが増える」って本当ですか?

Q. 「定期的にファスティング(断食)をしている友人から、『朝ごはんを食べ過ぎるとしわが増える』と聞きました。本当でしょうか? 朝食抜きは体に悪そうなので、食欲がない朝もしっかり食べるようにしています。もしも逆効果なら、朝ごはんはなるべく控えようと思うのですが……」
A. 朝ごはんに限らず、食べ過ぎは老化を早めます。正しく理解して健康的な食生活を
同い年なのに若々しく見える人と老けて見える人がいるのは、「細胞の老化度合い」の差によるものだと考えられています。
細胞の中にある遺伝子の両端には「テロメア」と呼ばれる部分があり、これは細胞が分裂した回数をカウントする役割を持つ、いわば「寿命の回数券」です。この回数券が尽きると、細胞は分裂できなくなり寿命を迎えます。ポイントは、分裂の「回数」は決まっていても、次の分裂までの「間隔」は決まっていないということ。つまり、次の分裂が遅くなるほど、若い状態を長く保つことができるのです。
このことを裏付ける有名な実験があります。『Science』誌に掲載された、同い年(27.6歳、人間でいう83歳ほど)のサルを比較した写真です。好きなだけえさを食べたサルと、エネルギー制限をして食事を続けたサルとでは、見た目の老け方に明らかな差が見られました。食事制限をしたサルのほうが若々しく見えたのです。この結果から、食べ過ぎが老化を早める可能性があることが分かります。
遺伝子そのものは変えられませんが、細胞分裂のスピードは食事の工夫によって変えることができます。
- 「腹八分目」を意識する
- 全粒粉の穀類・野菜・果物・豆類など植物性食品を積極的にとる
- 脂肪の多い動物性食品や精製された炭水化物、加工食品は控えめにする
- 抗酸化作用のあるビタミンCなどをとり、活性酸素をためないようにする
- 夜中に食べない、よく噛んで早めに満腹感を得るなど、時間栄養学の考え方を取り入れる
毎日の食事の影響は一つひとつは小さなものですが、継続することで長い時間を経て大きな差を生みます。ウオーキングなどの運動やストレス発散も、テロメアを守るうえで有効です。日々の「健康的な生活」の積み重ねこそが、いつまでも若々しくいられるポイントだといえるでしょう。
さらに詳しく知りたい方は、「40代からの「老けない食べ方」のコツ」をあわせてご覧ください。







