食と健康

Q. 「冷たい飲み物で水分補給をするのは体に悪い」って本当ですか?

【管理栄養士が回答】暑い夏は、冷たい飲み物で水分補給したほうがよいと思っていませんか? 実は「冷た過ぎる飲み物」は胃腸を冷やし、夏を健康に乗り切るのを妨げる可能性があります。分かりやすく解説します。(※画像:Shutterstock.com)

平井 千里

平井 千里

管理栄養士 / 実践栄養 ガイド

小田原短期大学食物栄養学科 教授。女子栄養大学栄養科学研究所客員研究員。女子栄養大学大学院 博士課程修了。名古屋女子大学 助手、一宮女子短期大学 専任講師を経て大学院へ進学。肥満と栄養摂取の関連について研究。前職は病院栄養科責任者(栄養相談も実施)。現在は教壇に立つ傍ら、実践に即した栄養情報を発信。

...続きを読む

Q. 「冷たい飲み物で水分補給をするのは体に悪い」って本当ですか?

冷たい水を飲む人
暑い日はよく冷えた飲み物がおいしく感じるもの。体への影響は?

Q. 「厳しい暑さが続いているので、しっかり水分補給するように心掛けています。冷たい飲み物のほうが体を冷やせて、夏バテ対策にもなると思うのですが、何か注意点はありますか?」

A. 水分補給は重要ですが、冷た過ぎる飲み物は夏の健康を損なう可能性も

厳しい暑さが続くと、夏バテ対策として「とにかく冷たい飲み物を飲んで、体を冷やそう」と思う人もいるようです。しかし、冷たい飲み物での水分補給は、実は逆効果になってしまうことがあります。水分補給そのものは夏を健康に乗り切るために最重要ですが、飲み物の「温度」には少し注意していただきたいと思います。

キンキンに冷えた飲み物を飲んだとき、体が冷える感覚はほんの一瞬です。すぐに外気温の暑さで体が温まり、また冷たいものを求める悪循環に陥りやすくなります。これを繰り返すと、胃腸ばかりが冷やされてしまい、消化吸収の妨げとなります。結果として疲れが残りやすくなってしまうため、飲み物の冷たさは「適度」に抑えることが重要です。

同様に、そうめんなどの冷たいものだけで食事を済ませてしまうのも避けましょう。胃腸が冷えてしまうのはもちろん、夏の暑さを乗り切るために必要なたんぱく質・ビタミンB1・ミネラルなどの栄養素が不足してしまいます。食欲がなければ量は少しでもよいので、なるべく多くの種類の食材を少量ずつとることが、栄養バランスのよい食事につながります。

食欲がどうしてもわかないときは、「香り」の力を活用するのもおすすめです。カレー粉などの香辛料や、大葉・ニンニク・しょうがなどの香味野菜を上手に取り入れると、食欲がわきやすくなります。

猛暑を健康に乗り切るためには、まずは適温を心掛けた水分補給を。そして体に無理のない方法で、多種類の食材を少量ずつ食べることをおすすめします。

さらに詳しく知りたい方は、「夏バテを悪化させる飲み物・食べ物……間違いがちなNG食習慣」をあわせてご覧ください。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項

あわせて読みたい

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます