野菜の魅力を発信する京都八百一セイボリー(4ページ目)

他にはない本格的な屋上農場を実現するセイボリー

セイボリーの前に広がる六角農場は、都会のビルの屋上とは思えない本格的な農場です。というのも、自社農場の一つである丹波農場からよい畑土を運び入れました。

この畑土は丹波で丁寧に土作りされたもので、栄養に富んだもの。しかも土厚は50cmもあります。これだけ本格的で、大規模な屋上農場は日本でもこれが初めてなのだとか。イキイキと育つ農作物の姿にも、土が豊かだからこそと納得できました。

また屋上という限られた空間の中でも里山が表現されており、様々な種類の樹木、また受粉を助けるミツバチの巣もあります。あぜ道のツワブキやイヌタデなどの雑草も自然のありようのまま。農作物以外にも野草、虫や鳥などの小動物の命の姿を、レストランの窓越しからも感じられます。

命のつながりを感じる食空間

自然の流れにそった命の営み方、食べ物を育てる手間ひま……。

私たちのように都会的な生活をしていると、食べ物が自然からの恵みであること、また太陽や大地、生きもの全てがつながりあって生きていることを実感しにくくなるものです。

「八百一本館」が目指すものは、昔ながらの地域の「八百屋」という役割を通じて、食べ物や食文化を伝えながら、命のつながりを生活の中で感じてもらうこと、それによって日本の農業を支えることに少しでも貢献したいという願いでもあるそうです。

八百一本館では、1階には野菜、生鮮品、パン、グロッサリー、デリカなど、2階には、食器・調理器具や雑貨、ビオワイン・國酒、フラワーショップ、レストランなどがあり、食を切り口に様々な楽しみが見つかることでしょう

■セイボリー
営業時間/
ランチ　　　　11:30～14:00
ティータイム　14:00～17:00
ディナー　　　18:00～21:00（ラストオーダー）
定休日/水曜日
Tel/075-223-2320　

京都八百一本館　3階
京都市中京区東洞院通三条下る三文字町220番地
Tel/075-223-0801