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北欧ノルウェーの地酒 蒸留酒アクアヴィットのお土産(2ページ目)

北欧ノルウェーを代表する地酒といえば、樽熟成によるじゃがいもの蒸留酒「アクアヴィット」です。アルコール度数40度以上なので、癖の強い個性的な味に驚く人も多いお酒です。北欧他国とのアクアヴィットの違いから、レストランで旅行者も実践できるノルウェー流の飲み方、お土産としておすすめのブランドやグラスまで、基本情報をまとめました。

鐙 麻樹

執筆者:鐙 麻樹

ノルウェーガイド

アクアヴィットを飲むのは冬の祝いの場で。
味の濃い料理には、強い酒を!

ノルウェー料理と酒

マスを塩漬け発酵させたノルウェー料理「ラークフィスク」。レフセという薄い生地にゆでたジャガイモやネギをのせていただく。お供のお酒にアクアヴィットがノルウェー流 (C) Masako Yamada

アルコール度数も値段も高いため、お酒に強いノルウェー人でも、日常的にごくごくと飲むというものではありません。ホームパーティーの際に持参する人は少なく、むしろ祝い事などの特別な場で、主催者が用意していたり、飲食店で注文することが一般的です。日本の旅行本で紹介されているような、ノルウェー料理が食べられる老舗・有名レストランでは通常は取り揃えています。

年間を通して販売されていますが、特に11・12月の冬の時期、クリスマスや年末年始の食事の場で、伝統料理と一緒に飲まれます。ラークフィスク(Rakfisk)という塩漬けの発酵させた魚料理、干しダラを塩抜きにして灰汁に漬け込んだルーテフィスク(Lutefisk)、羊肉を蒸したピンネショット(Pinnekjøtt)、ポークリブ(Ribbe)などの代表的なクリスマス料理と相性が良いとされており、多くの醸造所はこれらの料理と味が合うことを前提としてアクアヴィットを製造します。

イースター(復活祭)の連休中には、定番の山小屋の別荘「ヒュッタ」で宿泊1日目のお祝いの1杯として飲まれることもあります。また、ノルウェー人は登山が好きなので、登頂のお祝いとして飲む人もいます。

料理酒としてのアクアヴィット

アクアヴィットを使用したノルウェー料理

地酒を使用したノルウェー料理、アクアヴィット風味のビーフステーキ (C) Bengt Wilson

アクアヴィットは日本酒やワインのように料理にも使われます。北欧料理のひとつであるグラブラックス(Gravlaks)というサーモンの魚料理をはじめとして、サーモンやトラウトなどの魚の塩漬け熟成や、肉料理でも活躍します。また、一部の一般家庭や飲食店ではアクアヴィット味のケーキ、マジパン、アイスクリームなどのお菓子も作られています。お土産として購入すると、旅行の帰国後にお酒を味わうと同時に、料理酒としても楽しむことができますね。

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