業績不振から抜け出せないマクドナルド
業績不振の歯止めがかからないマクドナルド
12月19日に発表した2013年12月期の業績予想で、売上高を従来予想より50億円減の2600億円、経常利益は95億円減の100億円と大幅に下方修正しました。前期と比べると、実に売上高で11.8%、経常利益で57.9%の減少となり、利益にいたっては前期の半分以下にまで落ち込む厳しい決算予想です。
日本マクドナルドは、2004年にCEOに就任した原田元社長のマーケティング戦略が功を奏し、8年連続で既存店の売上を伸ばし、2006年12月期から6期連続で営業増益を続けるなど、デフレ経済下で好調な業績を維持してきました。ところが、東日本大震災以降は消費者の変化に対応しきれずに2012年から業績は下降線を辿ります。
そして、今年の8月にはこれまで日本マクドナルドを牽引してきた原田氏がCEOの座を退き、代わってマーケティング本部長として原田氏に仕えた経験のあるカナダ出身のサラ・カサノバ氏を新社長に迎え、業績回復を図ります。
カサノバ氏は、素材をリニューアルしたチキンフィレオやデリバリー店の拡大などを通じてマクドナルドの復活を試みますが、今回の発表を見る限りはまだまだ回復には程遠いといわざるを得ないでしょう。
いったい日本マクドナルドの業績不振の原因はどこにあるのでしょうか? 次のページではまず外的要因を検証していきます。