注文住宅/トラブル・欠陥住宅・シックハウスを防ぐ対策

建築トラブルはなぜ起きる?(2ページ目)

職人の高齢化、熟練された職人の退職や廃業などが、建築トラブルにつながるケースが多くあります。大きなトラブルになると手遅れになってしまう場合もあります。一体、どのようなトラブルが多いのでしょうか?

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

どんな事故が多いの?

一番多い事故が「水関係」、次に「構造」「地盤」「設備」となります。
水関係の事故の主な原因となるのは、換気や断熱不足による結露・漏水等の事故です。

また、用途と面積からの概算負荷のみで空調機能力を決定したことによる容量不足などでトラブルになることもあります。

やはり全般的にいえば、意志疎通が出来ていなかったことや、現場での経験不足があげられます。
出典:JIA建築家賠償責任保険

事故事例集より

ガイド佐川のワンポイントアドバイス

インターネット社会になり、情報が容易に入るようになりました。しかし、経験を通して培われた知恵や長年の積み重ねは、伝達されにくい状況ともいえます。今までの事故の実例から、次のようなことを学べます。

・建築は「経験工学」である

・事故は自然の摂理に反したところで発生する

・事故を防ぐには、材料の特性を知り基本に基づいて使うこと 


トラブルになってから解決を図ることは、精神的にも費用的にも大変なものになります。トラブルに関わっている時間を考えれば、打合せの時にいかにその労力を使うかがとても重要です。

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