注文住宅/トラブル・欠陥住宅・シックハウスを防ぐ対策

建築トラブルはなぜ起きる?

職人の高齢化、熟練された職人の退職や廃業などが、建築トラブルにつながるケースが多くあります。大きなトラブルになると手遅れになってしまう場合もあります。一体、どのようなトラブルが多いのでしょうか?

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

トラブルは自然の摂理に反したところで起きる

家づくりのチラシを見ていると、内外装材に既製の材料を多く使っているのを見かけます。これらはすべて無機質な材料です。無機質な材料を使う理由は、狂いが起きず、長持ちをさせようという考え方から生まれます。しかし材料そのものは長持ちするのですが、材料同士のディティールや納まりに不具合があると、雨が侵入したりしてしまい、事故につながってしまいます。 一方、家を建てようと考えている人は、無垢材や自然素材に関心が高いのです。しかし無垢材をあまり理解していないと、木が割れたり、狂ったりと、自然の材料ならではの不具合にクレームをつけてしまいます。事故というものは一言でいえば、自然の摂理に反したところで発生するのです。

トラブルが起きる要因は?

ひとつに、職人の高齢化、熟練された職人の退職、廃業などです。さらに会社は、スリム化を図ったため、人的能力の低下などを招き、ミスなどが起きやすい環境にあるのです。つまり次のようなことが言えます。

1.経験不足と想像力のなさ

2.情報交換と意思疎通の不足

3.ケアレスミス

4.調査・情報不足

建築物をつくりあげていくには、経験の伝達がとても大切です。トラブルが起きるのは、この伝達が活かされていないことにもあります。
一体、どんな事故が多いのでしょうか? →次のページへ
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