ナミブ砂海への道
ナミブ砂海の北、クネネ州に暮らすヒンバ族の子どもたち。昔ながらの採取・狩猟や放牧生活を行っている人々がいる一方で、観光ガイドや保護費で生計を立てている人もいる ©牧哲雄
ケープクロスのオットセイ・コロニー。季節によっては10万匹以上のオットセイが集まる ©牧哲雄
ウィントフックからナミブ砂海の端まで200~250km。近くにはナミビア第二の都市スワコップムントがある。ウィントフックやスワコップムントからツアーで訪ねるのが一般的だ。ナミブ砂海の北にはヒンバ族の居留地や、オットセイやフラミンゴの大群が見られるケープクロスなどの名所もあり、これらを同時に訪れるツアーも多い。
■周辺の世界遺産
ナミブ砂海の北、あるいはウィントフックから北西約350kmの位置に、紀元前から10世紀頃に描かれたロックアートで有名な世界遺産「トゥウェイフルフォンテーン」がある。かなり距離はあるが、ナミブ砂海まで行くのであれば、できればジンバブエ/ザンビアの世界遺産「ヴィクトリアの滝」は訪ねてほしい。
また、ナミビアや隣国ボツワナ、南アフリカでオススメしたいのが動物サファリ。まだ世界遺産ではないが、ナミビアのエトーシャ国立公園、ボツワナのチョベ国立公園やオカバンゴ・デルタ、南アフリカのクルーガー国立公園などは世界的に有名で、ゾウやライオンなどの野生動物を見ることができる。
ナミブ砂海のベストシーズン
デッドフレイ。枯れ果てた木々は燃えて炭化したかのよう ©牧哲雄
ウィントフックでは小雨季が10~12月、大雨季が1~4月であることから、ベストシーズンは首都に雨が少なく気温も低い5~8月前後となる。もっとも、大雨季でも降水量は日本の梅雨の半分以下。
ナミブ砂海は一日の温度差が非常に大きく、夏の最高気温は50度に迫り、冬の最低気温は氷点下にまで下がる。ただ、暑いといっても湿気がないので肌さえ出さなければ耐えられないような暑さではない。
世界遺産基本データ&リンク
アプリコット色の曲線が本当に美しい ©牧哲雄
ソススフレイに現れた幻の沼沢 ©牧哲雄
登録名称:ナミブ砂海
Namib Sand Sea
国名:ナミビア
登録年と登録基準:2013年、自然遺産(vii)(viii)(ix)(x)
【関連記事&サイト】
- ヴィクトリアの滝/ザンビア・ジンバブエ
- Namibia Tourism & Travel Guide(ナミビア政府観光局公式サイト。英語)