リーダーシップ/リーダーシップの基本知識

リアルリーダーになるための4つのポイント

書物やWEBサイト等で、著名なリーダーの方々の言葉を参照すると、対する相手をチームや集団としてではなく、人間対人間の関係にまで落とし込んでいます。なぜなら、彼らは「チームを動かしているのはリーダーではなく、メンバーひとりひとりである」ことを理解しているからです。今号ではそのようなリーダー達の言葉を4つに大別した形でご紹介します。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド

書物やWEBサイト等で、著名なリーダーの方々の言葉を参照すると、対する相手をチームや集団としてではなく、人間対人間の関係にまで落とし込んでいます。

なぜなら、彼らは「チームを動かしているのはリーダーではなく、メンバーひとりひとりである」ことを理解しているからです。今号では、卓越したリーダー達の言葉を4つに大別した形でご紹介します。

1.「方向性を定め、共有せよ」 

目的地に向けて、上を向いて歩こう!

目的地に向けて、上を向いて歩こう!

まず、何よりも先にはじめなければならないことは、組織のリーダーとして、その事業やプロジェクトの方向性を定めることです。

なぜ、その指示やタスクが出されているのか、なぜ、それをやらなければならないのか、一番守らなければならない価値は何なのか、その指示を受ける人間がリーダーの意図を理解しやすくするためです。

その意図をクリアにしておけば、もし進んでいる過程で判断に迷う事象に当たった際でも、その価値観を元にスムーズに意思決定を行うことができます。 最初に決めた価値観や方向性を、今度はメンバーになる人間や相手に適切に落とし込んでいきます。これを失敗するとそのチームの方向性がやがてズレてきてしまいます。

逆に、ここでしっかり時間を割くと、その後のズレを修正する時間も節約でき、例えば不必要なミーティングも減らせるし、指示を仰ぐことも出すことも必要なくなります。キーワードは、「いかに導くかということ」です。

2.「失敗は成功の母である」 

特に日本人の思考ですと、「失敗することが恥ずかしい」という思いがどうしてもあります。読者の皆さんも失敗を避けようとして、チャンスをみすみす逃してきたことがあるかもしれません。

死ぬ以外のリスクなら取るべきです。そういったリスクを経験し、継続的に小さな成功を収め続けることで、個およびチーム全体としての自信にもつながります。
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