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バーボンの飲み方/ミントジュレップ篇

さて、どんどん暑さが厳しくなっていく。夏はミントジュレップ。バーボンウイスキーの飲み方のひとつとしておすすめする、とても爽快なカクテルだ。飲まないと損だよ。

協力:サントリー
達磨 信

執筆者:達磨 信

ウイスキー&バーガイド

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夏はミントジュレップに限る

ミントジュレップ

わたしの好きなジムビーム ブラックベースのミントジュレップ

バーボンウイスキーベースのカクテルといえばミントジュレップである。ミントさえあればどんな季節でも旨いが、やっぱり夏はひときわ旨い。
ミントを使ったカクテルではいま、ラムベースのモヒートの人気が高まっている。でも、わたしはミントジュレップのほうが断然好きだ。バーボンの香ばしく心地よい甘さにミントの爽快さが相まって、身体の芯までも目覚めるかのようにスキッとする。気持ちが晴れ晴れとする味わい。
レシピというか、材料はバーボンウイスキー、砂糖、ミントの葉、水またはソーダ水、あとはクラッシュドアイス。いまのお気に入りはバーボンをジムビーム ブラックラベル、ミントはペパーミントとスペアミントをミックスしてもらう。
そのあたりのことは連載エッセイ『オンドリのしっぽ サマー・タイム・ジュレップ』で述べているので是非お読みいただきたい。ジュレップの語源についても語っている。
ジムビーム

ジムビーム

ちょっとだけ説明すると、18世紀後半にはアメリカ南部で飲まれていた。ただし現在のようにバーボンウイスキーベースのミントジュレップではなかった。ラムを使ったり、ボルドーの赤ワイン、マデラワイン、ブランデーでミントジュレップをつくった。ウイスキーベースはライウイスキー。かつてアメリカでウイスキーといえばライだった。バーボンウイスキーが広く流通しはじめたのは南北戦争後、19世紀も半ばを過ぎてからのこと。それ以降、南部でバーボンにミントを入れるようになったらしい。



いろいろなバーボンで試してみよう

ジムビーム ライ

ジムビーム ライ

できれば、ベースのウイスキーを変えていろいろ試していただきたい。
たとえばホワイトラベルのスタンダードなジムビーム。コーンの香ばしさに軽やかなキャラメルやバニラを想わせる味わいがある。これにミントの要素が加わるとすっきりとキレのあるミントジュレップとなる。
ジムビーム ブラックラベルは熟成感のある穏やかな甘みを特長としている。ミントジュレップにすると豊かなコクに爽やかさが相まってラグジュアリーな気分になる。
ジムビーム ライはライ麦特有のスパイシーの中にフルーティーさも潜む。ミントジュレップのベースにした場合は少し砂糖を多めにしながら、軽快でライトな感覚を楽しむといい。
最後にメーカーズマーク。原料に冬小麦を加えていることにより独特のふくよかさがあり、ふっくらとなめらかな熟成感はとてもエレガントだ。ミントジュレップとなってもしなやかな爽快感がある。

メーカーズマーク

メーカーズマーク

とりあえず上記の中から好みのミントジュレップを見つけていただきたい。それぞれに個性がある。きっとあなたのお気に入りがみつかるはずだ。
サマー・タイム・カクテルは絶対にミントジュレップがおすすめ。暑さがぶっ飛び、身体がシャキッとする。アメリカの南部の人たちが昔から好んだ理由がわかる。




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