音楽センターの庭地で天に向かって歌い続ける、巨大な魚のモニュメント
全長13メートルにもなる巨大な魚のモニュメントは、とある詩の内容をモチーフに作られた作品
あどけない表情で口をぱかっと開けて、空に向かって朗々と歌ったり叫んだりしているように見える巨大ハウキ。フッカネンは、同じくオウル出身で20世紀前半に活躍した詩人アーロ・ヘッラーコスキの『ハウキの歌(Hauen laulu)』という詩から着想を得て、この作品を作り上げたと語っています。作品は高さ13メートル、総重量なんと49トン。通りがかった際は、ぜひ遠くからそして近くから、この渾身の巨大作品鑑賞を楽しんでみてください。
■設置場所:ヘルシンキ音楽センター(Musiikkitalo)正面
■アクセス:ヘルシンキ中央駅から北西方向へ徒歩約7分
「街にもっと色を!」カラフルでポップな熱気球アート
教会のたたずむ歴史的な界隈に突如出現して市民を驚かせた、色鮮やかな気球型オブジェ作品
これは、さまざまなテイストの立体作品を得意とするセイナヨキ出身の女性現代アーティスト、オーナ・ティッカオヤ(Oona Tikkaoja/1976-)が制作した「ウネルマ(Unelma=夢)」というタイトルの可動式インスタレーション作品。「街をもっと色とりどりに!」というコンセプトを実現させた、高さ10メートルにも及ぶ巨大作品で、色鮮やかなオブジェは遠くの通りを歩いていても目を引きます。また気球の内側には風によって回転するローターも取り付けられていて、内側から頭上を見上げると、まるで色とりどりの巨大万華鏡を覗いているような楽しい体験も。
なお、2013年現在はカッリオ地区のシルタサーリ通り(Siltasaarenkatu)に設置されていますが、解体や再構築が可能な作りになっているので、今後突如別の場所に移される可能性も秘めているのだとか。街なかでぱっと遭遇したら、気分もカラフルに華やぎそうですね。
■設置場所:カッリオ教会に続くシルタサーリ通り(Siltasaarenkatu)の坂の途上
■アクセス: カッリオ教会(Kallion kirkko)から徒歩すぐ
※ヘルシンキの記念碑・彫刻アート探訪〈偉人編〉はこちら