歯のホワイト二ング・口臭対策/歯磨き・歯の汚れ

歯を白くする方法とホワイトニンググッズの嘘・本当

黄ばんだ歯を白くしたいと思ったとき、ホワイトニンググッズを使ってどこまで歯を白く出来るのでしょうか? 審美歯科の目線でご説明いたします。

石井 さとこ

執筆者:石井 さとこ

歯のホワイトニング・口臭対策ガイド

さまざまな歯を白くする方法の嘘・本当

白い歯で素敵な笑顔

白い歯で素敵な笑顔

歯を白くする歯磨き粉やジェルなどが、国内外の薬局で売られているのを目にしたことはありますか?
とくに、海外で売られている歯を白くする強力なシートなどは、歯科クリニックに通院しなくても、自宅で簡単に白い歯を手に入れられるということを謳い、多くの商品が発売されています。はたして、歯をホームケアのみで白くすることは可能なのでしょうか。

今回は、歯を白くすると謳ういわゆるホワイトニンググッズなどについて、審美歯科医師の目線で、ご説明をしたいと思います。また、歯が白くなると言われる歯科クリニックでの施術についても絡めてご紹介しましょう。


1.歯磨き粉で歯を白くすることは可能? 

黄ばみは取りたい!

黄ばみは取りたい!

答えは、YESでもありNOでもあります。そのわけは……歯の色が黄色や茶色の方の中には、着色によって歯の色が変化している方がいらっしゃいます。着色というのは、濃い色の飲み物や食べ物の色が歯にこびりついてしまうこと。紅茶や緑茶、ウーロン茶、赤ワイン、カレーやケチャップを使用した料理など、色が濃いものが要注意です。歯に着色してしまうと、なかなか自分の歯磨きでとることが難しくなります。

そのようなときに、歯を白くするという研磨剤が多く含まれた歯磨き粉を使用すると……研磨剤のジャリジャリとした粒で擦ることにより着色した汚れを落とすことができます。着色の黄色や茶色の汚れを落とし、本来の歯の色が出てくることによって、歯が白く美しく見えることでしょう。研磨剤が多く含まれている歯磨き粉が、歯を白くすると言われるわけはこういった仕組みなのです。


2.研磨剤入りの歯磨き粉を毎日使用すると歯はピカピカに?

歯の表面を傷つけないで!

歯の表面を傷つけないで!

研磨剤が歯磨き粉に多く入っていると、歯にこびりついた汚れをより多く落とすことができます。しかし、審美歯科医師目線でアドバイスをするとしたなら、毎日使用するのはおすすめしません。

なぜかと言うと、研磨剤は汚れを落とすパワーを持つ分、歯の表面に小さな傷を作ってしまうことがあるからです。もし研磨剤入りの歯磨き粉をつけた歯ブラシで、強く歯を磨いてしまうと、歯の表面には細かい傷がたくさんできてしまいます。

私はよく、歯は上質な陶器であると患者さんに説明します。上質な陶器を洗うとき、スポンジにクレンザーを付けて洗う方はなかなかいらっしゃいませんよね。また、小さな傷が付いた歯は、今まで以上に着色がしやすい歯になってしまいます。小さな傷に色が入りやすくなるからです。

本当に着色汚れが気になった時に、研磨剤入りの歯磨き粉を使用するのが良いでしょう。

>>さらに、海外でよくみるホームケアグッズはどうなのでしょうか?
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